しろくま我が友、スミス
我が友、スミス

我が友、スミス

石田 夏穂

集英社

2024年03月19日頃

概要

【第166回芥川賞候補作】 【第45回すばる文学賞佳作】 前代未聞の筋トレ小説、誕生! 「別の生き物になりたい」。 筋トレに励む会社員・U野は、Gジムで自己流のトレーニングをしていたところ、 O島からボディ・ビル大会への出場を勧められ、 本格的な筋トレと食事管理を始める。しかし、大会で結果を残すためには 筋肉のみならず「女らしさ」も鍛えなければならなかったーー。 鍛錬の甲斐あって身体は仕上がっていくが、 職場では彼氏ができてダイエットをしていると思われ、 母からは「ムキムキにならないでよ」と心無い言葉をかけられる。 モヤモヤした思いを解消できないまま迎えた大会当日。 彼女が決勝の舞台で取った行動とは? 世の常識に疑問を投げかける圧巻のデビュー作。 【著者略歴】 石田夏穂(いしだ・かほ) 1991年、埼玉県生まれ。東京工業大学工学部卒。2021年『我が友、スミス』が第45回すばる文学賞佳作となり、デビュー。同作は第166回芥川龍之介賞候補にもなる。22年『ケチる貴方』で第44回野間文芸新人賞候補。23年『我が手の太陽』で第169回芥川龍之介賞候補、第45回野間文芸新人賞候補。『ケチる貴方』で第40回織田作之助賞候補。

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しろくまさんの感想・評価

ボディビルの世界が実はこんなに性について考えさせられるものだとは思っていなかった。 女性らしさとはなんだ。 女性という自認で、身体的に女性であれば、自他共に認める女性である、ということは変わりようがないのに。 最後は主人公に拍手を送りたくなった。 生きるのが上手とは言えないが、とても素直で率直で真面目で純粋だ。 この本を読んで改めて考えてみると、社会の中でなんとなく受け入れてしまっている、もしくは受け入れざるを得ない、男女関係なく降りかかる性に対しての様々な理不尽にやるせなさを感じる。 しかしこの本はとても爽やかだった。 みんなが黙々と筋肉を鍛えているのが目に浮かぶから?主人公のあの直向きさのおかげ? とにかく読後感が最高に爽やかだった。 読んでよかった。

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