ぼくらの大冒険
宗田理
ポプラ社
2007年01月
概要
春休みも近い3月下旬。「ぼくら」の中学にアメリカから転校生が来た。自分は病気のためあと3年の命で、信仰のおかげでUFOを呼ぶことができるという彼に誘われ、見物に行った英治らだが、そこで2人が突然、消えてしまう。まさか、UFOに連れ去られた?英治らはTV局の矢場や瀬川老人に応援をたのみ、2人の奪還に向かう。やがて、ある宗教団体の悪だくみが明るみに…。「インチキな大人」ととことん戦う中学生の、大人気痛快学園ストーリー第3弾。
ステータス
読んだ
メモ
これがオウム事件前の作品ってマジ??
河伊さんの感想・評価
僕らの七日間戦争のメンバーがカルト教団と戦うぞ! という内容。 戦うというと大げさで、カルト教団に攫われた仲間を助け出すだけです。別に戦いはしない。 正直俺は七日間戦争が原点にして頂点だと思ってるから、他のは面白いけど見劣りするよね……と考えているが、この作品の特筆すべき点は「オウム事件の前に書かれていること」だ思う。日本の宗教観はオウム以前とオウム以降で明確に変わっているはず。まだオウムを知らない作者がカルト教団の危険性について書いており、まるで予言のようである。オウムより10年くらい前の作品だが、既に世紀末の地球滅亡説があったのか、地球が滅んでもこの宗教を信仰すれば大丈夫という内容のカルト教団が登場する。滅亡しても他の星に生まれ変われるという思想で、ノアの箱舟のように地球の子どもを他の星に送り出そうとして、子供を攫っていた。やっていることはオウムほど過激ではないが、そこは児童書の描写の範囲内だからもっとやばいこともやっていたかも……。実際登場人物の木下はがっつり洗脳されていて子供誘拐に関わっていたし……。 この話は攫われた仲間を助け出して終わりだが、洗脳を解かれた木下がその後どうなったかは書かれていないのでそこが気になる。寿命が3年しかないという設定だったが……(これは教団の嘘で、寿命が短いとビビらせて信仰を促していただけだと思う)
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