国民国家とナショナリズム
谷川稔
山川出版社(千代田区)
1999年10月25日頃
概要
私たちは今、国境をたやすく越える時代に生きているように思える瞬間がある。インターネット、ヨーロッパ連合、多国籍化した企業やスポーツ…。だが他方で、血で血を洗う民族紛争や宗教対立がいっこうに跡を絶たない。それに国家エゴをむき出しにした、果てしない軍拡競争。国民国家やナショナリズムは近代の産物であり「想像の共同体」にすぎないという説があるが、はたしてそんな単純なものだろうか。近代国民国家形成のあしどりを、今一度歴史にさかのぼって考え直す。
ステータス
読んだ
メモ
読んでて最高に楽しい 時間を忘れる 国民とはイメージとして心に描かれた想像の政治的共同体である。【問】人はなぜナショナリズムに愛着してきたのか、何が人をそこまで惹きつけたのか
さかきちさんの感想・評価
・ドイツは領域の歴史的非連続性により、国民形成が『ドイツ語を話すドイツ人』という言語や血統といったエスニックで客観主義的要素に依拠せざるを得なかった。ドイツ人になるための入り口は狭く厳しいが、内向きの地方政策では統制も緩やかで集権的同化政策を取る必要がない。 ・フランスは領域が安定していたが、領域内でカトリック勢力と反カトリック勢力が対立し、国民国家形成において反教会権力、共和主義理念の浸透という文化統合的な要素が濃厚だった。そのため、フランス人になるための入り口は緩く寛容で、共和政原理への賛同があればOKという主観主義的な要素に依拠した。だが一方で公的空間での一体性、文化の平準化を求め、内向きの統制は厳しかった。 ・イギリスもまた、ユニークな多民族複合型非集権的国民国家だ。イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドを含めてUK。ウェールズは、とある山をイギリスの地図に『ウェールズの山』として記載される事を求める姿勢からブリティッシュ連合王国という統合枠組みを容認。スコットランドはイングランドのブレア政権下で選挙戦が行われ、独立よりもブリティッシュの枠にとどまり、分権化を進める選択をした。大英帝国臣民、ブリティッシュ、スコティッシュあるいはウェルシュというアイデンティティの複合が起きた。イギリスの非均質性は海外植民地経営によって放置され、政治・文化統合が緩やかに行われた。
この本を読んだ人の感想
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コメント
面白そうだけど、僕には難しそうだ。。。
難しいそうだ〜
世界史好きな人には合いそうな本だよ〜