向日葵の咲かない夏
道尾 秀介
新潮社
2008年08月
概要
夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。
ステータス
読んだ
⋆⭒˚.⋆𝜗𝜚さんの感想・評価
賛否両論分かれると聞いていたが私は好きだった。 ほんとに面白すぎてページをめくる手が止まらなかった。 読み終わったあと、すっきりするどころか、むしろ言葉にできない不安が残り、読んでる時ずっと違和感があって胸がざわざわする感覚になる。 それは物語の怖さというよりも、主人公の見ている世界が本当に正しいのか分からなくなっていったから。 読み終わって感じたのは子どもの純粋さは、ときに残酷で、危ういということ。 この作品は、成長の物語でありながら、同時に「現実から目を背ける心」の物語でもあるように思えた。題名の意味がわかった気がする。 小説だからこそ出来る仕掛けがあって面白かった。 読み終えた後しばらく余韻で動けなくなった。 夏にもう一度みる。絶対に。
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