はまださよならクリームソーダ
さよならクリームソーダ

さよならクリームソーダ

額賀 澪

文藝春秋

2018年06月08日頃

概要

美大に入学したての友親は、知り合った先輩の若菜と親交を深めるうちに、自らの中にある問題に向き合うことになる。一方、若菜も心に傷と秘密を抱えていて…。友親の前に現れた少女・恭子は何か知っているのか。かつての悲恋、家族との軋轢、才能への渇望と絶望ー若者の痛みとその再生を描く青春小説。

ステータス

読んだ

はまださんの感想・評価

青春を謳歌した時代に閉じ込められている人は少なからずいると思います。そしてその過去が楽しいものかどうかは置いておいて、他人はその過去を必ずしも慮れる訳ではありません。家族であれ、友達であれ、身近な人とすれ違いや価値観の相違があった時に、対話を諦めるのか。自分の価値観を押し付けるのか。一生自分の中で燻らせるのか。長い時間を経て、出会い悩んで学んで曝け出して、勝手に行われてしまう青春ごっこから得られるものは多いのだなと感じました。 未来を考えていないような、気力がないような若者に多い思考を文字として忠実に表してくれています。偽善の皮を被って無理に人を好きになろうとしなくてよくて、人間というのはもう少し肩の力を抜くべきなのかなと考えさせてくれる作品でした。

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