夜のピクニック
恩田 陸
新潮社
2004年07月30日頃
概要
夜を徹して八十キロを歩き通すという、高校生活最後の一大イベント「歩行祭」。生徒たちは、親しい友人とよもやま話をしたり、想い人への気持ちを打ち明け合ったりして一夜を過ごす。そんななか、貴子は一つの賭けを胸に秘めていた。三年間わだかまった想いを清算するためにー。今まで誰にも話したことのない、とある秘密。折しも、行事の直前にはアメリカへ転校したかつてのクラスメイトから、奇妙な葉書が舞い込んでいた。去来する思い出、予期せぬ闖入者、積み重なる疲労。気ばかり焦り、何もできないままゴールは迫るー。
ステータス
読んだ
shigeさんの感想・評価
とても面白い作品だった。書いてあるのは学校行事での出来事のみ。しかしどうしてこんなにも夢中になるのだろう。友人との他愛もない会話や些細な出来事がこんなにも素晴らしいと思える作品が他にあるだろうか。時が経つにつれてそれぞれが胸の内に抱える悩みが吐露されていき、友人との心理的な距離がメトロノームのように行ったり来たりする様子が非常に良かった。
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