ハルシネーションの庭
村崎 なつ生/紀伊 カンナ
集英社
2025年11月19日頃
概要
今より少し先の未来の日本。恋人に拒絶された過去から人間との接触を恐れるようになった青年・七緒は、マッチングアプリを介し奇妙な AI と出会う。それは自我を持っているかのように奔放に振る舞い、自分は亡くなった小説家・山吹丹の人格を再現したAIだと語る。山吹丹のファンである七緒は偶然の出会いに驚きつつもそのAI に惹かれ、彼に男性型アンドロイドの体と『牡丹』という名前を与えて共に暮らし始める。 死後も小説を書き続けたいという山吹の思いから生まれた牡丹に「どんな小説を読みたい?」と問われた七緒は、自分のために小説を書いてほしい、小説で自分を救ってほしいと願うが……。 天真爛漫な AI×臆病な人間の青年の恋。 2024年集英社ノベル大賞〈準大賞〉受賞の著者が贈る、いつかきっと過去になる、近未来の恋愛小説。
ステータス
読んだ
メモ
2025/11/25読了
にねさんの感想・評価
ハルシネーションとは、AIがつく嘘のこと。 効率や正解を求めがちな現代において、忌避されがちなこの現象を、正すのではなく受け容れる。たくさんのやさしさと、愛が詰まった小説でした。 今のわたしにも見える。赤い牡丹の花と、ナナカマドの実が生る庭。
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