誰のための排除アート?
五十嵐 太郎
岩波書店
2022年06月07日頃
概要
寝そべれないベンチ、禁則事項だらけの公園…。建築物が本来の目的外に使用されないようにする、「排除アート」。これらは公共空間が特定層に対して臨む、厳しい態度の表れである。なぜ排除アートは設置されたのか。果たしてアートと呼べるのか。その歴史・背景をひもとき、日本の公共空間づくりの問題点を浮き彫りにする。 1 女性ホームレス殴打殺人事件の現場と周辺を歩く 2 ホームレスを不可視にする排除アート 3 一九九六年の新宿西口通路で何が起きたのか 4 進化する排除ベンチ 5 アートとデザインのあいだ 6 パブリックアートと排除アートの違い 7 コロナ禍がもたらした行動の制限 8 公共空間の変容と危機 9 街は誰のためにあるのか あとがき ※表紙写真:新宿西口地下の先端が斜めになったオブジェ群
ステータス
読んだ
メモ
想定していたより薄かった。都会のベンチはホームレス排除のため、あの手この手で座りづらい椅子を作る。ちょっと頭痛い時とか、疲れてゆったり座りたいときにも。ホームレス避けのデザインは一般人をも拒む。だから都会ではお金出して休む場所(カフェーとか)に行かなければならない。 都会は用事がなければ滞在してはいけない空間なのか?留まることを許さないのか?
なつめさんの感想・評価
想定していたより薄かった。 ホームレスを寄せ付けないように空間を埋める目的で使われるパブリックアート。手すり、角度、突起で座ることを拒む椅子たちはアートの顔をしてするっと街に居座っている。 子供が公園から排除されたり、若者が排除されたり、体力のない妊婦、年寄りが排除されたり。対象はいつの間にか拡大して自分たちの首を締める。排除のデザインが蔓延っている。デザインは人間の行動を促す。 都会は用事がなければ滞在してはいけない空間なのか?留まることを許さないのか?制約のない本当の広場に行ってみたい、それは多分日本にはなさそうだけど
この本を読んだ人の感想
ショップ
いいね!
あなたの感想も、読書仲間へ
ブックミーで読んだ本を記録して、感想を共有できます。