一橋桐子(76)の犯罪日記
原田ひ香
徳間書店
2022年08月09日
概要
ベストセラー「三千円の使いかた」で 話題の著者が贈る「終活応援」小説! ーーーー 【著者からのコメント】 テレビや雑誌で、 凄惨な事件や驚愕の出来事などを 見るのが苦手です。 しばらく、そのことばかり考えて 何も手につかなくなったり、 眠れなくなったりします。 そんな時は事件の当事者の、 いったいどこに分岐点があったのか、 どこでどうすれば事件に 巻き込まれなかったのか 答えが出るまで考えてしまいます。 残念ながら、 答えが見つからないことも しばしばです。 桐子さんは小さな幸せから 放り出されました。 彼女が事件に巻き込まれないように 一緒に 考えてはくださいませんでしょうか。 共に、はらはらしてくださったら幸いです。 【担当からのコメント】 私も桐子さんと同じ、 「人に迷惑をかけないで 生きていきたい」と思っていました。 でもこの本を読んで、 「迷惑をかけて生きていても いいのかもしれない」 と考えが変わりました。 人に迷惑をかけてこそ、生きている証なのだと! 人とのつながりが疎遠になっている 今この時代 だからこそ、読んでもらいたい作品です! ===== 人に迷惑かけない老後を 送るためには、 どう生きればいい? 老親の面倒を見てきてた桐子は、 気づけばたったひとり、 76歳になっていた。 両親をおくり、 わずかな年金と清掃のパートで 細々と暮らしているが、貯金はない。 同居していた親友のトモは病気で 先に逝ってしまった。 唯一の家族であり親友だったのに……。 このままだと 孤独死して人に迷惑をかけてしまう。 絶望を抱えながら過ごしていたある日、 テレビで驚きの映像が目に入る。 収容された高齢受刑者が、 刑務所で介護されている姿を。 これだ! 光明を見出した桐子は、 「長く刑務所に入っていられる犯罪」 を模索し始める。 第一章 万引 第二章 偽札 第三章 闇金 第四章 詐欺 第五章 誘拐 最終章 殺人 解説 永江朗
ステータス
読んだ
ぬぬまるこさんの感想・評価
読みながら、 「この犯罪をしたら何が起こるか」 を一緒に考えながら読むことができました。 どんな罪で、こうしたらもっと罪が重くなるかも、と新鮮な視点で楽しみました。 自身も不安定な生活を送っているため、 桐子さんに共感できる部分も多く、沁みました。 刑務所に入って楽になりたい、けど人に迷惑はかけたくない、という矛盾した考えがリアルでした。 そう考えたことがあるな、と。 わたしはまだ若いのに同じことを考えていては懸命に生きている人になんとなく失礼なのかも、と感じました。 桐子さんの人柄が、羨ましくも感じました。 はたから見たら呆れてしまいそうな考えでも、守ってくれるあたたかい人達がいるのは、桐子さんが周りに与えてきたものへのお返しなのだろうな、 ずっと素敵なひとだったんだろうな、と。 自分が歳をとった時に、そんなあたたかな人達に囲まれて最期を迎えられるように、その時までに桐子さんのように愛される人柄になりたいです。
この本を読んだ人の感想
ショップ
いいね!
あなたの感想も、読書仲間へ
ブックミーで読んだ本を記録して、感想を共有できます。