犯人のいない殺人の夜 新装版
東野圭吾
光文社
2020年02月05日頃
概要
親友が屋上から落ちて、死んだ。自殺と思えない「俺」は当時の様子を探り始めるが……。(「小さな故意の物語」)直美は死ぬ直前にビデオメッセージを残した。その理由とは……。(「さよならコーチ」)岸田家の中で殺人が起きた。しかしそこには、死体もなければ犯人もいない……?(表題作)渦巻く人間の欲望を描いた全七編を収録。エンタメの頂点を極めた著者が贈る、珠玉の短編集!
ステータス
読んだ
ぴろさんの感想・評価
各編で、男女の関係を中心に起こる事件を究明するミステリ、という共通性を保った上でそのすべての作り込まれた巧妙な結末に唸らせられた。特に「闇の中の二人」より、犯人しか知り得ない、殺さねばならなかった背景にまで犯人に寄り添うように描かれていることが、物語の中に没入し同情してしまう感覚を引き起こし、読後に微かな寂寥感を感じさせた。
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