血の轍(17)
押見 修造
小学館
2023年09月28日頃
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kikuさんの感想・評価
数々の名作をうみだされている押見修造先生の進化が止まらない。 簡易的にいうと、毒親とその子どもが大テーマではありつつも、最終話に至るまで主人公・静一の見ている世界と彼の波乱な人生そのものが描かれており、その表現は漫画でありながら漫画を超越するものにも思える。 削ぎ落とされた最小限の言葉、アナログで定規などを使わないで描かれてたであろう筆跡とそこから浮かび上がる不確かな世界は、まさに静一が捉えていた自分と自分以外であっただろうと思う。 読後感が決して爽やかなそれではないことは確かだが、押見先生がおそらく身も心ももはや命を削りながら描きあげたのではと思われる静一の人生を見届けてほしい。
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