それでも旅に出るカフェ
近藤史恵
双葉社
2025年12月10日
概要
店主の円が世界各国で出会ったスイーツやドリンクを再現して振る舞う「カフェ・ルーズ」。遠いどこかで愛されるメニューを口にすれば、たちまち旅に出た気分になれる。そこは平凡な毎日を送る会社員の瑛子にとってかけがえのない居場所になっていた。だが、新型コロナの蔓延で一変、店は苦境に立たされることに。それでも負けじと営業を続けるカフェに集う客たちもまた、やり場のない思いを抱えていて……。ひとときの口福がほろ苦い謎を解きほぐす連作短篇集。
ステータス
読んだ
Ayumiさんの感想・評価
前作を何年も前に読んで面白かった記憶があったので、文庫化と同時に購入。楽しみにしていたのだけど、久々に読むと説明的な文章に余白がなくて、作文を読んでいるような違和感を感じた。 前作もそうだったか?と読み返してみたけど、基本的には同じ文体。読書量も増えて、自分の好みがハッキリしてきたことで、好きだった本から心が離れてしまった寂しさを感じた。 それでもいろんな国の食べものが紹介されているのが面白くて読み進めたが、こと細かにすべてが説明されているのに疲れてしまって、半分ほどでギブアップ。 コロナ禍を舞台にしているからか、なんだかもどかしい表現が多かったり、「胸がきゅっと」「首を傾げる」など何度も繰り返される表現にちょっとうんざりしたり、ご都合主義的な展開にため息が出たり‥。楽しめなくなってしまったのはわたしの問題なので作品は何も悪くないのだけど、残念な読書体験になってしまった。
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