文豪はみんな、うつ
岩波明
幻冬舎
2021年12月09日
概要
文学史上に残る10人の文豪ーー漱石、有島、芥川、島清、賢治、中也、藤村、太宰、谷崎、川端。漱石は、うつ病による幻覚を幾多のシーンで描写し、藤村は、自分の父をモデルに座敷牢に幽閉された主人公を描くなど、彼らは、才能への不安、女性問題、近親者の死、自身や肉親の精神疾患の苦悩を、作品に刻んだ。精神科医によるスキャンダラスな作家論。
ステータス
読んだ
Ayumiさんの感想・評価
文豪と呼ばれる作家たちの記録や行動から、彼らがどんな精神疾患を患っていたかを紐解く一冊。精神科の先生が書かれているので、説得力が抜群。 ひとりひとりの生い立ちから、彼らの精神状態がどのように作品に投影されているかなども詳しく書かれていて、読み応えがあった。正直なところわたしは現代の作品が好きなのでここに掲載されている。 文豪の作品は教科書で読んだ程度だったが、現代でもこんなにも有名で天才だと言われた。文豪たちも、生身の人間だったのだなぁと感じさせられた。 当時はやはり精神疾患の診断と言うのも今ほど発達していないわけで、現代であれば苦しまなくてよかった人たちが本当にいろいろな症状に苦しまされていたんだなぁと少し切ない気分でもある。とは言え、中にはガチでやばいやつもいるので、周りにいた人たちは大変だっただろうなぁと思ったりもした。
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