かわいそうだね?
綿矢 りさ
文藝春秋
2011年10月31日頃
概要
同情は美しい、それとも卑しい?美人の親友のこと、本当に好き?誰もが心に押しこめている本音がこぼれる瞬間をとらえた二篇を収録。デビューから10年、綿矢りさが繰り広げる愛しくて滑稽でブラックな“女子”の世界。
ステータス
読んだ
Ayumiさんの感想・評価
ずっと綿矢さんの作品が読みたかったのだけど、文体が好みか見分けられず(Kindleの試し読みでは判断が難しい)迷っていたところBookTuberさんが絶賛していらので読んでみた。面白かったし、文体も好みだった。面白くしてやろう、という思惑が透けていると一気に冷めるものだけど、綿矢さんの文体はちょっと冷めていながらも言い回しが絶妙で笑ってしまう。 表題作は、微妙な三角関係の話。仕事も家も失った元カノと「ルームシェア」したいと相談してくる彼氏。なんかおかしいと思いながらも理解のある彼女を努める樹里絵。抑制された彼女の思考を辿りながら行き着く結末に笑ってしまった。 二作目の「亜美ちゃんは美人」は美人の苦悩(本人は無自覚でも)が切ない。 綿矢さんの作品は恋愛や学生生活をテーマにしたものが多いように見えて、その辺にあまり興味がないわたしには向かないかなぁなんて思っていたけど、面白かったのでいくつか読んでみようと思っています。
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