丸の内魔法少女ミラクリーナ
村田 沙耶香
KADOKAWA
2023年02月24日
概要
36歳のOL・茅ヶ崎リナは、オフィスで降りかかってくる無理難題も、何のその。魔法のコンパクトで「魔法少女ミラクリーナ」に“変身”し、日々を乗り切っている。だがひょんなことから、親友の恋人であるモラハラ男と魔法少女ごっこをするはめになり…ポップな出だしが一転、強烈な皮肉とパンチの効いた結末を迎える表題作ほか、初恋を忘れられない大学生が、初恋の相手を期間限定で監禁する「秘密の花園」など、さまざまな“世界”との向き合い方を描く、衝撃の4篇。 目次 丸の内魔法少女ミラクリーナ 秘密の花園 無性教室 変容 解説 藤野可織
ステータス
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Ayumiさんの感想・評価
村田沙耶香さんの短編集。表紙やタイトルから「エンタメ寄りなのでは‥」と警戒してなかなか読まなかったことを後悔したくらい面白かった。 表題作はユーモラスでエンタメ風味ではあるものの、しっかりとした純文学。シュールな展開で笑わせてくれると同時に、偽の正義について考えさせられる。 「秘密の花園」は、初恋の人を家で「飼う」お話。 「無性教室」は、生徒が全員無性別者として生活をする学校が舞台。性別のない世界で、人はどう生きるのか。 「変容」は怒りという感情がなくなった世界に適応できない女性が主人公。感情に善悪はあるのだろうか。 全編を通して色々と考えさせられるのだけど、それにしても村田沙耶香さんは性に対しての興味がとてもあるのだなと思う。性について書きたいというより、彼女の純粋な「興味」が文面に浮き出てくるような。
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