翡翠さくら〔小学館文庫〕
さくら〔小学館文庫〕

さくら〔小学館文庫〕

西 加奈子

小学館

2007年12月

概要

ヒーローだった兄ちゃんは、二十歳四か月で死んだ。超美形の妹・美貴は、内に篭もった。母は肥満化し、酒に溺れた。僕も実家を離れ、東京の大学に入った。あとは、見つけてきたときに尻尾にピンク色の花びらをつけていたことから「サクラ」と名付けられた十二歳の老犬が一匹だけ。そんな一家の灯火が消えてしまいそうな、ある年の暮れのこと。僕は、実家に帰った。「年末、家に帰ります。おとうさん」。僕の手には、スーパーのチラシの裏に薄い鉛筆文字で書かれた家出した父からの手紙が握られていたー。二十六万部突破のロングセラー、待望の文庫化。

ステータス

読んだ

翡翠さんの感想・評価

前半は、過去を振り返るだけの目的のない話だと感じていた。 ところが、読み進めていくうちにどんどん話に引き込まれている自分に気がついた。恐らくそれは、作者による豊かな比喩表現、リアルで繊細な心情描写によるものだと思う。 同じ著者の他の本も読みたいと感じた。

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