猫町 他一七篇
萩原 朔太郎/清岡 卓行
岩波書店
1995年05月16日頃
概要
東京から北越の温泉に出かけた「私」は、ふとしたことから、「繁華な美しい町」に足を踏みいれる。すると、そこに突如人間の姿をした猫の大集団が…。詩集『青猫』の感覚と詩情をもって書かれたこの「猫町」(1935)をはじめ、幼想風の短篇、散文詩、随筆18篇を収録。前衛詩人としての朔太郎(1886-1942)の面目が遺憾なく発揮された小品集。
ステータス
読んだ
のぶさんの感想・評価
表題、猫町は不可解な現象が自身の精神に由来するものである、という設定がいい。猫の出現に不穏なものがあるのがよい。猫は愛らしいものとされることが多いが、猫町では不気味、幻を象徴していて面白い 散文詩もいい。紅茶に角砂糖を入れるだけの行為を細かく観察して美しく描写している。 田舎が永遠を守ろうとする、という意見も納得する。田舎は変わらないことを強制する。日本の古区からの精神のようなものを感じた。いいものとは限らない。帰省中に読むことができてよかった。田舎と都会では洗練度というものがやはり違うのか、と考えた。三四郎では主人公三四郎が、北の海では友人金江が、似たようなことを言っていた。 難しくて読んでない部分もあるが解説もいい。古くからの魔術、との比較も面白い
この本を読んだ人の感想
ショップ
あなたの感想も、読書仲間へ
ブックミーで読んだ本を記録して、感想を共有できます。