こうたろうワイン一杯だけの真実
ワイン一杯だけの真実

ワイン一杯だけの真実

村上龍

幻冬舎

1998年12月

概要

宝石のような8本のワインに呼応する、女たちの一瞬の官能。散文の極点を目指した村上龍最新小説集。

ステータス

読んだ

こうたろうさんの感想・評価

「官能的な錯覚」をモチーフに描かれた、八本のワインからなる八篇の物語。 作品達の名前だけ知っていたものの、今回初めて読みました。 文章うっっっまと、シンプルに感動。 暴力、ドラッグ、セックスって感じのイメージは元々あったけど、何か思ってたのと良い意味で違った!! それぞれの女性たちの渇望と刹那的な錯覚が、こちらにグサグサ刺さってくる。 面白かった~ 「ごく親しい人間に怒りを向けることはむずかしい。怒りがどこかで溶けてしまうのが家族であり親友なのだ。」 「わたしは子供の頃から他の人たちが何人か何十人か集まって楽しく騒ぐところを遠くから眺めてきた。決してその輪の中に入ることはなかった。その輪の中は理解不能な世界だった。その輪の中では機関銃のように絶え間なく笑い声が響いていて、誰もがいつも笑顔だった。」

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