乳と卵
川上 未映子
文藝春秋
2010年09月03日頃
概要
娘の緑子を連れて大阪から上京してきた姉でホステスの巻子。巻子は豊胸手術を受けることに取り憑かれている。緑子は言葉を発することを拒否し、ノートに言葉を書き連ねる。夏の三日間に展開される哀切なドラマは、身体と言葉の狂おしい交錯としての表現を極める。日本文学の風景を一夜にして変えてしまった、芥川賞受賞作。
ステータス
読んだ
こうたろうさんの感想・評価
「ほんまのことって、ほんまのことってね、みんなほんまのことってあると思うでしょ、絶対にものごとには、ほんまのことがあるのやって、みんなそう思うでしょ、でも緑子な、ほんまのことなんてな、ないこともあるねんで、何もないこともあるねんで。」 独特の文体に最初は戸惑ったが、読み進めるうちにどんどんのめり込んでいった。 卵をぐちゃぐちゃにするシーンは、その場の空気感が濁流のように勢いをつけて目の前に流れ込んできた。
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