こうたろう同志少女よ、敵を撃て
同志少女よ、敵を撃て

同志少女よ、敵を撃て

逢坂 冬馬

早川書房

2024年12月11日頃

概要

激化する独ソ戦のさなか、赤軍の女性狙撃兵セラフィマが目にした真の敵とは──デビュー作で本屋大賞受賞のベストセラーを文庫化

ステータス

読んだ

こうたろうさんの感想・評価

とんでもない作品。 少年少女の価値観を簡単に狂わせる戦争の存在、女性の尊厳、資本主義と共産主義。 過去の凄惨な戦争から学ぶことは多々あるが、その中でも最も普遍的な「命の意味」にこれ程までに重厚な質量を持たせることができるなんて。 "敵"を撃て という言葉は文字通りの一面的な意味ではなく、場面に応じて可能な限り多面的になりうる。タイトル回収の場面は本当に衝撃的だった。 「愛する人を持つか、生きがいを持て。それが、戦後の狙撃兵だ。」 文字通り、最後に丘の上から見た景色が語りかけてくるメッセージが突き刺さる。 ラストにかけての収斂があまりにも見事だった。

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