小説教室
津原 泰水
東京創元社
2026年05月28日頃
概要
新しいアイデアなんて、無くてもいい。 オリジナリティなんて、無くてもいい。 キャラ立ちなんて、無くてもいい。 起承転結なんて、無くてもいい。 ただ、読者の心に突き刺さればいい。 あなたもきっと書きたくなる、小説講座の新たなスタンダード テーマ探しは時間の無駄。アイデアのストックも無駄。キャラクターの紹介文は不要……。「着想」「文章」「人物造型」「ストーリー」「演出」という、小説を書くにあたって不可欠な要素を項目別に語り尽くした講義録に加え、自身の代表作である「五色の舟」の徹底解題を併録する。並ぶ者なき巧手が、小説を書くこと、読むこと、そして語ることに興味のあるすべての人びとに贈る、小説講座の新しいスタンダード! ー本文よりー 文体は作家の美貌。誰にでも、それぞれの美貌があります。 「個性って、どうやって身に付ければいいんですか」と真顔で尋ねてくる方がおられます。 真顔でお答えしますと、都合良く身に付くものではありません。 皆さんの個性はすでに決まっています。 (皆さんの)その文体は誰にも盗めません。代わりに皆さんがそこから逃げ出すことも出来ない。 (……)個性を活かしたお化粧や日々のエクササイズによって美点の集積に転化させる以外、稀少でかつ優れた文体を獲得する方法は存在しません。
ステータス
読んだ
かわまるさんの感想・評価
上級者向けに感じる。短編小説執筆を想定しているが、小説を書き慣れてない初学者には難しいように感じた。キャラクターの造形は事細かに外見やら経歴やらを作らない方がいいと述べている。しかし、ある程度作っておかないとキャラクターの一貫性がなくなり、矛盾していると読者に思わせてしまう危険性を孕んでいるように考えた。脳内に場面が浮かび、キャラクターがその都度、どんな行動を取るかを思い浮かべられる。右脳型の天才肌向きの著書だろう。
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