74ストーカー
ストーカー

ストーカー

アルカジイ・ストルガツキー/ボリス・ストルガツキー/深見 弾

早川書房

1983年02月15日頃

概要

何が起こるかだれにも予測できない謎の地帯、ゾーンーーそれこそ、地球に来訪し地球人と接触することなく去っていった異星の超文明が残した痕跡である。ゾーンの謎を探るべく、ただちに国際地球外文化研究所が設立され、その管理と研究が始められた。だが警戒厳重なゾーンに不法侵入し、異星文明が残していったさまざまな物品を命がけで持ちだす者たち、ストーカーが現われた。そのストーカーの一人、レドリック・シュハルトが案内するゾーンの実体とは? 異星の超文明が来訪したその目的とは? ロシアSFの巨匠が描くファースト・コンタクト・テーマの傑作

ステータス

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74さんの感想・評価

タイトルはストルガツキー兄弟による名作としてよく知られているし、『裏世界ピクニック』の宮澤伊織(わたしが最初に知ったときには魚蹴の名義だった)は「SF作家なら誰でも自分の『ストーカー』を書いてみたくなる」と言っている。 物語はシンプルだ。 ある日、「来訪」と呼ばれる出来事が起こって、地球上のいくつかの地点に人類には理解不能な未知の文明の遺留物が突如現れ、汚染された。その土地はゾーンと呼ばれて封鎖され、しかし、そこにしかない人類の常識の埒外にある品々を、密かに外に持ち出した売り捌く「ストーカー」と呼ばれる者たちがいた。主人公はそうした犯罪者連中の1人だ。 あとがきの言葉を借りれば、「来訪」の謎などは殆どうっちゃっておかれる。主題は未知のものが現実に目の前に現れたときに、それでも生きるしかない人間が何を考えて、何を行うかだ。 しかしこの名作の、今や普遍的になって顧みられることのない奇蹟の、一体何が分かったと言うのだ?正直自分には作品がわたし自身に及ぼした、ぶれぶれの重なり合うヴィジョンのような心象の、なにひとつをとってもわからなかった。ともすると、わたしがやっているのは何にでも名前をつけては分類して説明しくさって完全に理解した気になって喜んでるインテリごっこか、新たに考えることもできない程マヌケであるのをひけらかしているにすぎないのか。 あるいは、結局何もわからないし答えなどないのかも知れん。 だが「答えがない」なんて答えでどうして納得できる? 俺は生きているのに? …という問いを与えてくれるかも知れない。 少なくとも最初の読後である今には「この本は面白かった」としか言えない。 それだけが今わかっているーーわかっていないのとほとんど同義のーー事実だ。

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