2026.1.19読了
元の読書記録を見るどうしても生きてるの感想・レビュー
朝井リョウ
幻冬舎
ISBN: 9784344431416
読者の感想・読書記録
ブックミーに投稿された公開の読書記録です。感想はそれぞれの読者の意見です。
一番初めにある「健やかな理論」が一番印象的だった。 いつも少し死にたいと思っている女性が主人公。 「〇〇だから××だ」という理論はない。 主人公の趣味として、自殺のニュースを見るとその人のSNSwo特定し自殺直前のつぶやきをスクショする。 それを自殺のニュース画面と一緒に保存し眺めるというもの。 自殺する人が最後必ずしも死にたいと呟いていることはないという健やかさから逸脱した物を見るのが趣味。 そんな感じで読んでいるときは読者目線で主人公とその自殺した人たちを物語の登場人物としか思っていなかった。 ただ、終盤に主人公が駅のホームで一歩づつ歩き始めふとした瞬間に自殺しようとしたとき、なぜか自分がその主人公のとなりにいる目撃者のように感じた。 最終的には飛び込む直前に、彼氏からの連絡があり自殺を踏みとどまった。 このように健やかな理論から逸脱しているものを見るのが趣味の主人公も結局はその健やかさに縋って生きているということが描かれていた。(ネット情報) 個人的にはいつどこで誰が自殺したいと思っているか、また、思い立つかはわからない。逆にその思いを止めるのはほんと些細なことでもあるのだと感じた。 自身には縁のない自殺だと思っていたけれどふとそう思うこともあるのかと思うと少し不安になる。 彼氏からの連絡で主人公が踏みとどまってホッとした。 「そんなの痛いに決まっている」はすごく共感できた。 会社の上司はどんな時でも、どんな難しい状況でも「大丈夫」と言ってその課題を解決する。 何があっても大丈夫という。でもそんな上司のSM動画が流出した。 そこでは痛い、我慢できないと言っていた。 要は会社ではこうでないといけない、大丈夫と言って解決しなくてはいけない。でも本音はSM動画のように思ったことを思ったまま言いたい。 その結果がそのSMであっただけのこと。 確かに自分も思っていてもどうせこうだからと言わない、言えないことが多い。言ったところでそれは自分お努力不足の何ものでもないというのが会社な気がする。 この本を読んでいる時仕事が実際に辛くて何のやる気にもなれなかった。でも、やるしかなくて大丈夫です。やりますと言い続けていた。 会社に属すると本音が言えない気がしている。まあ、自分のやる気の問題でもあるんだけど。 そのほかにも「籤」も面白かったが今回はこの二つの感想で終わりにする
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