本の感想・レビュー
恋と退屈

恋と退屈の感想・レビュー

峯田 和伸

河出書房新社

ISBN: 9784309410012

読者の感想・読書記録

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しなやかなババアさん

バンド・銀杏BOYZのボーカル兼作詞作曲を務める峯田和伸さんのエッセイ。 2005年ごろのブログを文庫化。 どうしようもない不安とか、やるせなさ、不甲斐なさを感じた時に銀杏BOYZを聴くと、解決はしないけど、ひとりじゃないと思わせてくれる。高校生の時から今もなお、定期的に聴いているバンド。 恥ずかしながら、私はバンドが好きで、ライブに行ったり音源を聴いていると、どうしてもバンドを神格化してしまう傾向がある。 ただ、初めて峯田さんのエッセイを読了して、バンドは神とかそんな遠い存在ではないのかもしれない、とある種親近感のようなものを感じることができた。 同じように不安やどうしようもないことを抱えてきた先輩たちが、そのまま曲にして発信してくれている、というだけ。 あなたも私もひとりぼっちだけど、お互いにひとりぼっちだから、寂しくないよと寄り添ってくれている。だけ。 一緒に叫んでくれていただけなのかもしれない。 仕事があって、結婚もして、友人もいて、たぶん私はひとりぼっちではない。 ひとりぼっちではないけど、これからも銀杏BOYZの音楽が必要になる。一緒に叫んでほしい時に、勝手に呼び出す。変わったのは、音が流れてくるのが、CDからウォークマン、楽天MUSICになったことくらい。 峯田さんは今も根っこは変わってなくて、いつでも来てくれるんだろうな。気軽に呼び出せる普通の人間なんだろうな。 そう、信じてやまない。

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