前作のアグレッサーズの読後感が第一巻の雪風に類似していたように、インサイトの読後感も第2巻のグッドラックと似てるけど、 似ているんだけど。 その満足度は遥かに高くて、遥かに重くて、って言う点は変わらなくて、 それは雪風がより能動的に状況に介入している(という意志が明確になったし、雪風の対人間、というより対深井零以外の人間への変容、というより成長が、人間側の視点で描写された)からだよなあ、うん。 そんな雪風が何より可愛いこと可愛いこと!!! 言語は虚構だろうが何だろうが、ずっと追いかけてる読者からしたらこの作品でぶっちぎり可愛いのは、こういうガンギマった雪風なんだよねほんと雪風可愛い。ついに(何十年の沈黙を破って)仄めかされてきま雪風の可愛さを、遂に遂に遂に前面に押し出して来たか!!とさえ思う。 アンブロークンアローで振り切れた指標が続巻で一気に戻ったかに思えたんだけれど、ここを絶妙な塩梅で、更に混沌としたフェアリィ星のどん底へと私たちを叩き落とす筆致は脱帽の一言に尽きる。 そんな雪風を愛してるかって? 答えは当然、 me too だよね。
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神林 長平
早川書房
ISBN: 9784152104038
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