「allo,toi,toi」のみ再読。 木原音瀬『ラブセメタリー』との比較の為。 文庫版『ラブセメタリー』の解説で王谷晶氏は「答えは無い」と仰っているが、「allo,toi,toi」には答えを紐解くヒントが散りばめられられている。 《子どもを性的対象とする快楽の強さは、隠されたものである背徳感や、社会が子どもに付加した良いイメージに依存している》脳神経にとって「子どもが可愛いから好きだ」ではなく、「子どもは好きだ」「子どもは可愛い」という別の問題であるのだという。 テクノロジーで小児性愛を矯正するのが本作。 小児性虐待を抑止する為には、未成年型セクサロイドで解決させようとしたのが、山本弘『プラスチックの恋人』である。 「allo,toi.toi」も『ラブセメタリー』も『プラスチックの恋人』もほぼ同時期に発表されている時点が、とても興味深い。
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長谷敏司
早川書房
ISBN: 9784150311407
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