本の感想・レビュー
プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

プロジェクト・ヘイル・メアリー 下の感想・レビュー

アンディ・ウィアー/小野田 和子

早川書房

ISBN: 9784150125073

読者の感想・読書記録

ブックミーに投稿された公開の読書記録です。感想はそれぞれの読者の意見です。

げぞーさん

ひっさしぶりにワクワクハラハラする気持ちを味わえた。何回ピンチが来る、質問?という感じ。ロッキーの喋り方とか、焦るところとか、興奮するところとか全部かわいい。

元の読書記録を見る
薄雪さん

アンディ・ウィアーの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』下巻です。 地球人のグレースと、エリダニ人のロッキー。 グレースとロッキーは、タウ・セチ恒星系にある惑星「エイドリアン」の調査を開始します。アストロファージが大量に繁殖しているにもかかわらず太陽が減光していない理由は、そこにアストロファージを捕食する天敵となる微生物が存在しているからでした。 二人はこの微生物を回収することに成功し、「タウメーバ」と名付けます。これさえ持ち帰れば、地球もロッキーの母星エリドも救うことができます。しかし、ここで致命的な問題が発覚します。タウメーバは「窒素」に極めて弱いという性質を持っていたのです。このままタウメーバをそれぞれの太陽系のアストロファージの繁殖地に放っても、死滅してしまい、アストロファージを駆除できません。 ここから二人は、「品種改良」の実験に挑みます。タウメーバを少しずつ窒素濃度の高い環境に適応させ、世代交代を繰り返すことで、「窒素耐性を持ったタウメーバ」を人工的に進化させようとしたのです。数々の試行錯誤の末、ついに両方の太陽系の繁殖地の環境に耐えられる最強のタウメーバを完成させます。 任務完了を目前にして、ヘイル・メアリー号を最悪のトラブルが襲います。実験中に、窒素耐性を得て超強力になったタウメーバが密閉容器から漏洩し、船内に脱走してしまったのです。タウメーバの餌はアストロファージです。ヘイル・メアリー号の燃料はすべてアストロファージでできているため、脱走したタウメーバは船の燃料タンクをまたたく間に喰い荒らし、燃料の大部分を消滅させてしまいました。ます。幸いにも、ロッキーの宇宙船の協力や、タウメーバがやはり窒素に完全に耐えられるわけではない点ことを利用して船内を滅菌。なんとか事態を収束させます。 さらに、ロッキーの船にはまだ十分なアストロファージが残っていたため、ロッキーはグレースの地球帰還用、そして地球へデータを送る無人探査機「ビートル」用の燃料を分けてくれ、頑丈な燃料タンクまで作ってくれました。こうして二人は別れを告げそれぞれの母星を救うため、別々の方向へ向けて旅立ちました。 地球へ帰る途上の宇宙船内で、グレースの最後の記憶が完全に蘇ります。本来、ヘイル・メアリー号に乗る予定だった優秀な科学者2名が、打ち上げ直前の実験事故で突如死亡してしまいます。人類滅亡まで時間がなく、予備のクルーの中で最も適任だったのがグレースでした。しかし、プロジェクトの総責任者であるストラットから「宇宙へ行ってくれ」と頼まれたとき、グレースは激しく拒絶し、泣き喚いて逃げ出そうとしていたのです。 地球の命運よりも自分の命が惜しかったグレースに対し、ストラットは冷酷な決断を下しました。 兵士を使ってグレースを強制的に拘束し、鎮静剤で眠らせ、打ち上げ直前に「目覚めたときに都合よく任務に従うよう、一時的な記憶喪失を引き起こす」薬を投与して、宇宙船へ押し込んだのです。 グレースは、深い絶望と自己嫌悪に陥ります。 地球への帰路を急ぐグレースは、ふと、ある異変に気づきます。品種改良を重ねた結果、あのタウメーバは「ロッキーの船の素材(キセノナイト)を容易に透過する」性質まで獲得してしまっていました。このままでは、ロッキーの船の燃料もすべてタウメーバに喰い尽くされ、ロッキーは母星エリドに帰る前に宇宙で干からびて死んでしまいます。ロッキーはそのことにまだ気づいていません。 グレースの手元には、地球に帰るための最低限の燃料と食料しかありません。もしロッキーを助けに行けば、燃料を消費するため、自分は二度と地球へは帰れなくなります。ロッキーを救うことは、地球への帰還を諦め、宇宙での緩やかな餓死を受け入れることを意味していました。 かつてメイルヘアリー号に乗るのを拒んだグレースは、迷った末に、地球にタウメーバのサンプルとすべてのデータを積んだ4機の無人探査機「ビートル」を射出し、人類の救済を彼らに託します。そして、自分自身の船の進路を180度反転させ、唯一無二の友人であるロッキーを救うために引き返します。 グレースは間一髪でロッキーの船に追いつき、彼の命とエリドの危機を救うことに成功します。 それから数年後。 グレースは地球ではなく、異星エリドに建てられた彼専用の居住区で目を覚まします。 エリダニ人たちは、救世主であるグレースのために、地球の科学データを総動員して「人間が生存できる環境」と「人間が食べられる合成栄養食」を開発し、彼を破格の待遇で迎えていたのです。 ある日、ロッキーがグレースの元へやってきて、天体観測の結果を伝えます。 「太陽の輝度が完全に元に戻った(アストロファージが消滅した)」、と。グレースが送ったビートルが無事に地球へ届き、地球の人類もまた救われたことが証明された瞬間でした。 物語のラストは、グレースはエリドの子供たちに囲まれながら、幸せそうに科学の授業を行うシーンでした。 読書の楽しさを思い出させるくれる小説でした。眠る時間を惜しまず読む、という経験は久々です。 これは文句なくおすすめ!最高に面白いよ!

元の読書記録を見る
ゆうさん

上巻は、私にとっては難しい言葉や想像力が必要で読み進めるのが大変でした。 下巻は、上手くスルーしていって、とても面白く読めました。 読み進めて終盤は、あとこれだけしかページ無いのにどうやって終わるんだ???って最後の方は思いながら読んでました。 本当にこの本は最後の最後まで、うわぁー💦どうなんのよ?っていう展開… 読んだあとは、本当に良かったー!って気持ちになりました。

元の読書記録を見る
くみこさん

本当に面白くて一気に読んだ!でもネタバレになるので何も言えない。途中、残りのページ数でこれ本当に終わるのか?と心配になるぐらい濃密で、しかし終わり方は見事。綺麗な締め。図書館で借りたので予約時にかなりの人数が待っていたが、すごい勢いで順番がやってきた。きっとみんな面白くてすぐ読了したのだろうな。映画上映前に読み終えられて良かった。これで安心して予告も見られる。

元の読書記録を見る

あなたの感想も、読書仲間へ

ブックミーで読んだ本を記録して、感想を共有できます。

ブックミーアプリをダウンロード