本の感想・レビュー
ラッシュライフ

ラッシュライフの感想・レビュー

伊坂 幸太郎

新潮社

ISBN: 9784101250229

読者の感想・読書記録

ブックミーに投稿された公開の読書記録です。感想はそれぞれの読者の意見です。

いーさん

4人の視点から描かれる物語。様々なキーワードが重複しており、パズルを解いているようなお話。読み終わった後に時系列を振り返りたくなる

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にゃこたさん

だいすき、さくさくよめる。 なんとなくだけどガイ・リッチー系映画が好きだと好きかもって思う。

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薄雪さん

伊坂幸太郎さんのラッシュライフです。 以下の5人の人間の群像劇です。 話は入り組んでいて最初なにがなんだかわかりませんが、一読後立ち返ってみて、時系列を整理して読み直すととても面白いです。 黒澤は、泥棒を仕事としている人物です。 河原崎は、神に憧れる学生です。 京子は、不倫相手との結婚を目論んでいる女性です。 豊田は、会社をリストラされ、就職先がなかなか見つからない男性です。 志奈子は、拝金主義の画商である戸田に引き抜かれた若き女性画家です。 1日目 河原崎は喫茶店で「尋ね人」のチラシの裏に絵を描きます。そこで塚本と会い、「高橋」の話や「神の解体」について聞きます。白人女性から日本語を書いてほしいと頼まれ、「力」と書きます。その後、塚本のオープンカーでドライブをします。 河原崎は塚本と共に、高橋の死体がある部屋で「神の解体」を始めます。その最中、隣の部屋からボブ・ディランの曲が聞こえてくるのを耳にします。これは黒澤が聴いていた音楽でした。 やがて、死体の左足に手術痕があることに気づき、この死体が「尋ね人」のチラシに載っていた人物ではないかと動揺します。しかし、死体は実際には行方不明の別人のものであることが判明します。さらに、テレビの生放送に高橋本人が映り、「私は生きています」と発言します。 塚本がバラバラ殺人を仕組んでいたことが明かされ、裏切られたと感じた河原崎は、塚本の首を絞めます。 2日目 黒澤はマンションから出る際、酔った河原崎を背負っている青年に出会います。黒澤は、死体となった塚本が落とした宝くじを拾います。 河原崎は、偽の高橋のバラバラ死体をスーツケースに入れて運びます。混乱の中で、見知らぬ人物である佐々岡に対し、先ほどまで自分がいたマンションの部屋へ行ってほしいと繰り返し頼みます。しかし佐々岡が向かったのは、実際には隣の黒澤の部屋でした。 黒澤は舟木の家に侵入し、20万円を盗みます。その後、老夫婦に拳銃で脅され、盗んだ20万円を渡します。 その後、黒澤は旧友の佐々岡と偶然再会します。黒澤は、佐々岡が泥棒に入っていたことを見抜きます。佐々岡は、画商・戸田のもとで働いていたものの、独立に失敗したことを語ります。また、妻が離婚を望んでいることも打ち明けます。黒澤は、再び舟木の家に盗みに入るのもよいかもしれないと考えます。 3日目 佐々岡は黒澤に、妻・京子の連絡先を教えます。京子は、夫である佐々岡との離婚を受け入れます。その後、黒澤から電話がかかってきますが、京子はその番号を不審に思います。 京子は青山と結婚するため、青山の妻を殺害しようとします。しかし、青山の車が人を轢いてしまい、死体を隠そうとするものの失敗します。実際には、その死体はすでに亡くなっていた塚本のものでした。 京子と青山は、死体を隠蔽するためトランクに入れますが、二度も転がり出てしまいます。実は、車内に隠れていた青山の妻が気味悪がり、外に出していたのです。 車が停車した際、河原崎が塚本の死体を回収し、その場にスーツケースを残します。京子は用を足すために外に出ますが、戻ってくるまでの間に死体はバラバラになっていました。潜んでいた青山の妻がスーツケースを開け、中のバラバラ死体を広げていたのです。 京子は青山の妻がいる家に辿り着きます。そこで、バラバラ死体がくっついて動き出す姿、すなわち青山の妻の姿を目撃し、驚愕して逃げ出します。しばらくして戻ると、青山が青山の妻と京子の両方を殺害するつもりだったことを知り、我を失ってその場から逃走します。 4日目 豊田は就職できないことを嘆き、好きな言葉として「無色」と書きます。喫茶店に入ろうとしますが、割引券が使えず店を出ます。偶然出会った京子と犬を巡って言い合いになり、そのまま犬を連れて歩くことにします。 豊田はロッカーの鍵を拾い、拳銃を手に入れます。京子は青山夫妻のことを警察に通報します。 豊田は郵便局に強盗に入りますが、失敗します。その後、自分をリストラした舟木を撃とうとしますが、泥棒に遭って慌てふためく舟木の姿を見て、撃つ気を失います。 豊田は若者たちから復讐を受け、逃げる途中で見知らぬ青年・河原崎に出会い、車に乗せてもらいます。河原崎は、塚本と共に岩手山を見に行き、父に会いに行くこと(自殺を示唆しているとも取れる行動)を語ります。 その後、豊田は戸田から「仕事を与えるから犬を譲ってほしい」と持ちかけられますが、これを断ります。何でも手に入ると思っていた戸田は動揺します。豊田は白人女性を呼び止め、好きな言葉として「イッツ・オール・ライト」と書きます。最後に、豊田は展望台へ向かい、エレベーターを待ちます。 こういう入り組んだ話って本当は私は苦手です。 それでも一気に読ませる話の巧みが伊坂幸太郎さんの本にはありますし、そしてやっぱり根底には人間讃歌みたいなものがあるから、読後感がとても良いです。

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