燃え殻さんのエッセイは、なんでこんなに心地良いのだろう。ちょうど良い加減のお湯に浸かってるみたいな、ホッとするというか、筋肉の緊張が緩むみたいな安心感がある。 ぼーっとしていたら取りこぼしてしまいそうな、日々の小さな驚き、悲しみ、幸せ、違和感なんかを丁寧に(そしてユーモラスに)綴ったエッセイ。 燃え殻さんの表現ってちょっとふふっと笑えてクセになる。例えば「話の腰が複雑骨折するほど折れまくった」とか「あまりに驚いて、できれば顎を外したかった」みたいな、ありがちなようで考えたことがなかった表現や、「もう一度噛み締めるように傷ついた」みたいに心にしんみりくるような表現などバリエーションが豊富で飽きない。 すごくおっとりした人物像を思い描いていたら、インタビューで見た燃え殻さんは結構ハキハキとしゃべる人だったので驚いた。
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燃え殻
新潮社
ISBN: 9784101003528
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