今まで新型コロナウイルスに関する一連の出来事について、プラスチック板を通して眺めているような感覚があった。確かに私にも、現実に降りかかっていた出来事だったはずだけど。 大方落ち着いた今だからこそ、自分ごととして読めた気がする。 新規患者の受け入れと医療の質。どちらもとるなら、削られるのは消去法で現場の人々になる。単なる業務量だけではない。普通なら助かる患者のはずなのに。満足に診療もできない、面会も断らなければいけない、死後家族の手元にお届けできるのはお骨のみという葛藤。また自分やその家族含め謂れのない誹謗中傷に晒される…。 それでもなお、自己の良心を原動力に現場を支えてくださった、最前線の医療スタッフの皆様方に改めて感謝を伝えたい。
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夏川 草介
小学館
ISBN: 9784093866118
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