「義父母の介護」が最高に面白かった村井理子さんのエッセイ。去年の本なので時系列的にはこちらが先だけど、あとに読んでよかった。 義母が痴呆症を発症する前の見事な「姑ぶり」が面白く描かれていて、記憶が曖昧になった今でも家族やヘルパーさんにのサポートを受けて、明るく聡明な人のよう。 反して実母は苦労した末にひとりで認知症と癌を抱えて亡くなったそう。 家族全員で介護している義母、ひとり孤独に亡くなった実母。そのコントラストと、理子さんの葛藤がとても切ない。親孝行ができなかった、親を支えられなかったと思う後悔は痛いほどわかる。しかもそれは年月が経たないと芽生えない感情というか、色んな意味で大人にならないと分からないのだ。 実母にしてあげられなかったことを、義母にはしてあげよう、と、過去の色んなことを水に流して懸命に(特に辛辣になりながらも)介護に向き合う理子さんを応援しています。
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村井 理子
集英社
ISBN: 9784087880946
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