さすが死体を主人公にしたことのある乙一先生。今回はミステリーの探偵役を胎児にするとは、発想に驚かされました。 ミステリーと超能力や超常現象が掛け合わされると、なんでもありになってしまう気がしてあまり好きではないのですが、このお話ではトリックなどの邪魔をしない程度だったので、そんなに不快感はありませんでした。 ただし、胎児の父親だけは不明というか、ここが父親を表す文かなと思うところはあったけど、だとしたらそこだけちょっと異次元すぎてとまどいました。 乙一先生のお話の好きなところは、見事に隠された伏線が最後きれいに回収されて、「これって伏線だったんだ!」と驚かされるところなのですが、今回はたくさんの伏線の中にミスリードも混じっていて、何ヶ所かまんまと騙されてしまいました。 計算のところは時間があったら自分でも計算してみたかったけど、今回は余裕がなかったので、またいつか計算してみたいです。
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乙一
星海社
ISBN: 9784065360231
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