子供時代のトラウマと、思春期の表現しがたい複雑な心の動き、そして女性特有の友達のと関係の変化、そして母親との家庭それぞれの結びつきをこんなに巧みに表現する作家に出会ったのは初めてで、忘れていた胸の奥がチリチリと痛むような感覚に陥った。 最近映画化された「傲慢と善良」にも通じる少し前の物語で、時代自体も少し前の感じがした。どんなにうまくいっているように感じる家庭にも外からはわからない問題があったり、それが子供を大人にしたり、親離れに繋がることもある。それに気づかず仲がいいと勘違いする相互依存の母娘もいる。私の身近にもいる。いつの時代も女心は複雑で難しい...
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辻村深月
講談社
ISBN: 9784062157612
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