文学BLとは言い得て妙なり でも果たしてBLという括りは必要なのかと考えちゃう 個人の嗜好とは様々な領域に渡るものだし、精神的なものとの整合性もあるやなしや。 ただ、思春期の一時期に限ったことではない物事は人を成長させ形作るに違いない。 更にその時に出逢える人の存在は大切にしたいと思う。たとえ共に生きていけなくても。
元の読書記録を見る午後の光線の感想・レビュー
南寝
KADOKAWA
ISBN: 9784048113359
読者の感想・読書記録
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文学BLと紹介してるのを見かけたが、BLというカテゴライズは不要かと。 芸術性は無いながらどこか哲学的であり考えさせられたという意味では純文学と位置付けたいくらい………と言ったら言い過ぎか。 とにかく響いた。 淀井と、村瀬。 この二人の未来の姿を思い描きつつ、 心痛めた。
元の読書記録を見る生きていることに意味がある。でも必ず死は訪れる。 どうかそれでも光がありますように。 中学生ってのがね、 一番狭くて苦い自由な時間だよね
元の読書記録を見る複雑な家庭環境に苦悩する淀井と、 トラウマにより、グロテスクなものに性的興奮を覚えてしまう村瀬。 ふたりだけが、お互いの痛みを理解しているように思えた。 私はこの作品を読んで、ただ暗い物語だとは思わなかった。 淀井は人の役に立つことで自分の存在意義を見つけようとしていたが、物語が進むにつれて、それは「存在意義」のためではなく、ただ純粋に村瀬を救いたいという気持ちに変わっていったように感じた。 痛みを持つ者同士が惹かれ合うのは、救いなのか、それとも依存なのか。 人は自分から遠いものほど理想化してしまうし、触れられない距離だからこそ、美しく見えてしまうのだと思う。 「午後の光線」は、ほの暗い青春の中に差し込む、かすかな光のように感じた。 存在意義は、誰かを救うことで証明するものではなく、揺れながらも誰かと向き合おうとする、その姿の中にあるのかもしれない。
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