本の感想・レビュー
熟柿

熟柿の感想・レビュー

佐藤 正午

KADOKAWA

ISBN: 9784041146590

読者の感想・読書記録

ブックミーに投稿された公開の読書記録です。感想はそれぞれの読者の意見です。

くっぴさん

2026年3月31日Audible聴了 不注意から轢き逃げ事故を起こし、服役中に出産した息子と引き離され、17年間我が子に会う日を夢みて、必死に働き続けた主人公の物語。 熟柿(じゅくし)という言葉の意味をはじめて知ったが、文字通り「柿の実が熟して落ちる」という意味と「熟した柿の実が自然に落ちるのを待つように、時期が来るのを待つこと」との意味があるそうだ。 まさしくタイトル通りの内容でした。

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ゆうさん

いやぁー…YouTubeであらすじを聞いていたので少し息苦しい気持ちで最初は読んでました。 主人公の気持ちの移り変わりが自分が深く悩んでいる時と重なり、主人公の必死さが伝わった。色んな事がありながらも頑張って最後、柿が熟したんだねぇ😭 めっちゃ土居さんええひとやんかー。 だからこそ、続き読みたくなるやん!この後どうなったんですか! っていう気持ちにさせられました。

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かなへいさん

いろんな人のいろんな気持ちに思いを寄せながら、落ち着いてまた読みたい本。

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na🌱さん

よい。とても良いいいい 最後に「熟柿」の意味を知って、ブワッと鳥肌がたった。 ネタバレになっちゃうから、本読みたかったら感想は読まない方がいいかも💦💦 --------------- 自分がどうしても欲しいものがある時、 どうしても手に入れようともがいてしまう それが無謀なことでも、がむしゃらになってしまうのはすごく分かるんだけど、結局その時はどうしてもうまくいかないのよね。。 だけど柿が熟れるように、正しい時期が来たら、きっとなるようになる。きっと報われる。そんなことを本を通じて教えてもらえた あとそれを体現してる土居さんメロい。そんな余裕のある人間になりたい そして副題として、「罪を認めて償った人」と「罪に問われてないけど自分の非を自覚して生きる人」どっちが辛いんだろう、、というのも考えた、、。世間の目という意味では、罪人という扱いは辛いけど、それを償えば自分の中では、一定気持ちが晴れる部分はあるかもしれない 一方で、自分だけが罪の意識があって隠しながら生きる人ってめちゃくちゃ辛いよなと思った。何よりも正直でいたい自分や自分の人生に嘘をつき続けるってすごく苦しいな😣

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こうたろうさん

前情報を一切断ち、読んだ作品。 「柿が熟して自然に落ちるのを待つように 願い事には成就するのに適した時期がある。」 抱えきれないほどの絶望感を最も端的に表す言葉は「諦め」なのだと思う。 主人公が縋るように、もがくように叫び続ける様子を追うということは、想像を絶するほどの苦痛と疲労を伴うものであった。 終始辛く、ため息も止まらなかった。 それでも、本当に最後の最後に感じる人の温かさに救いはあった。 長い年月を描いた作品なだけあって、少しずつ少しずつ主人公の価値観や行動が熟れていくのが伝わる。 最後のパートは息付く暇もないほど展開が進行した。

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Ayumiさん

小説紹介けんごさんが絶賛されていて気になって購入。普段、男性作家の作品はほとんど読まないし、好き嫌いが激しいので初めての作家さんの本を読むときは緊張するのだけど、読んでよかった。 妊娠中に、泥酔した夫を乗せた車で轢き逃げ事故を起こしてしまったかおりの20年間を描く。 一度犯した罪は、どうやっても償えないのか?それに伴う偏見を受け入れて、自分自身も疑いながら、これがわたしの運命なのだと受け入れることが、罪人と呼ばれる人が一生をかけて行う「償い」なのか?実際の世の中にはセカンドチャンスなんてなくて、一度の過ちは一生の罪になるのか?そんなことを考えながら読み進めた。それと同時に「自分が被害者遺族だったら加害者の人生に何を期待してしまうだろうか」ということも考えて思考がまとまらなくなった。 読みながら思い出したのは、川上未映子さんの黄色い家。頑張れど頑張れど、うまくいかないもどかしさ。後ろめたさ。世間の目。かおりには共感できないところが多かったけれど(友人の鶴子や元夫にも「はぁ?」という感想しか出てこないのだが)、それでも次々に降りかかる理不尽な出来事に負けずに息子のことだけを思いながら生きるかおりを応援せずにはいられなかった。 後半のある場面でのリアルな描写、まるで映画を見ているような「無言の時間」とその空気感はさすがの筆力で、いつか映像化されるだろうなぁと思ったりもした。 読後感が良くて、もう一度じっくり読みたくなる小説だった。

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フゥさん

読み終わったのに終わった気がしない。そうだだ、人生は日々続いていくから。あんなに辛かった日々、我慢して1日1日過ごしてきたら見えない速度で人生が変わっていた。そして、また明日も一歩踏み出す。その一歩の積み重ねこそが大切で、時にはその一歩が辛すぎて踏み出せない。だけど、一歩また踏み出す。

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