言語学的ラップの世界
川原 繁人/Mummy-D/晋平太/TKda黒ぶち/しあ
東京書籍
2023年11月20日頃
概要
日本語ラップをこよなく愛する言語学者が、韻に込められた「ことば遊び」を分析する言語学エッセイ。Mummy-D、晋平太、TKda黒ぶちへのインタビューも収載。 本文より: 学生時代の私は、ただ日本語ラップが好きだった。好きなラップを聴いているうちに、いつしか自分で韻の仕組みを分析するようになっていった。その頃は、何か見返りを求めていたわけではなく、ただただ好奇心に導かれて研究していた。しかし、そんな研究は少しずつ有名になっていき、いつの間にか自らの分析をプロのラッパーたちに披露する機会にも恵まれ、メディアに出演する機会も多く頂くようになった。 近年では、日本語ラップを大学教育に取り入れる意義を強く感じるようになり、数多くのラッパーを授業にお招きして、様々なことを言語学者としてーーそして大学に身を置く教育者としてーー考え続けている。日本語ラップから我々が学べることは、多岐にわたる。日本語の構造を見つめ直すこともできれば、アメリカの社会状況を理解することもできる。さらに、コロナ禍のようなストレスが溜まる状況で前向きになれる力ももらえる。本書では、これらの「ラップを学問する効用」について具体的に伝えていきたいと思う。 ーー第1章「日本語ラップと言語学者」より 第1部 日本語ラップと言語学者 第1章 言語学って何ですか? 第2章 朝礼:先生の長い思い出ばなし 第3章 エピソード0:言語学者、日本語ラップの韻を分析する('06) 第2部 言語学的ラップの世界 第4章 講義1:レジェンドラッパーたちを大学の授業に招く コラム:晋平太先生に教わる自己紹介ラップ! 第5章 講義2:ヒップホップの誕生とその歴史 第6章 講義3:制約は創造の母である 第7章 講義4:日本語ラップは言語芸術である コラム:あるラッパーとの思い出 第3部 日本語ラップの現在地(インタビュー聞き手:川原繁人・しあ) 第8章 TKda黒ぶち「ネガティブこそ武器になるラップの世界」 第9章 晋平太「子どもからお年寄りまで、誰もが楽しめる日本語ラップ」 第10章 Mummy-D「歴史を紐解いて考えるMummy-Dが見てきた日本語ラップの本質」 アウトロ(おわりに)
ステータス
読んだ
けさんの感想・評価
「短歌」と同じ、ラップも言語芸術なんだなあと再認識できる良書。 ヒップホップ好きの中には【本場の英語ラップ>>日本語ラップ】みたいな序列を作りたがる人も居るけど、日本語で韻を踏む事の奥深さ、そしてその奥深さを学識とかでなく経験で自然習得してるラッパーさん達の凄さがよく分かる。 あと本書で学んだことを踏まえて最後に曲作っちゃう感じめっちゃEテレっぽくて好き
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