イシューからはじめよ[改訂版]
安宅和人
英治出版
2024年09月22日頃
概要
「読者が選ぶビジネス書大賞2025」イノベーション部門賞受賞 NewsPicks選「21世紀のビジネス名著」ベスト100[第2位] 【時代が変わっても読者が増え続ける】 累計60万部ロングセラー『イシューからはじめよ』改訂版が発売! 「課題解決の2つの型」「なぜ今『イシューからはじめよ』なのか」などを新たに収録 ■『イシューからはじめよ』とは? 2010年の『イシューからはじめよ』(旧版)発売以来、知的生産のバイブルとしてビジネスパーソンを中心に研究者や大学生などから幅広く支持されてきました。14年間一貫して売れ続けて累計60万部に到達(紙と電子版、旧版と改訂版を合算)。ビジネススキルの本として異例のロングセラー、ベストセラーとなっています。 そしてこのたび、「課題解決の2つの型」「なぜ今『イシューからはじめよ』なのか」など、読者の実践に助けとなる内容を追加した『イシューからはじめよ[改訂版]』を発行いたします。 ■イシューとは? イシューとは、「2つ以上の集団の間で決着のついていない問題」であり「根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題」の両方の条件を満たすもの。 世の中で問題だと思われていることのほとんどは、 イシュー(今この局面でケリをつけるべき問題)ではありません。 本当に価値のある仕事は、イシューの設定から始まります。 ■今回の改訂点 ・New「課題解決の2つの型」(コラム) ・New「なぜ今『イシューからはじめよ』なのか」 ・New「改訂版あとがき:旧版の裏話と今回の改訂にあたって」 ・24ページ増(旧版248ページ→改訂版272ページ) ・全文推敲、一部事例差し替え ■なぜ今『イシューからはじめよ』」なのか(本書から抜粋) この本は、知的生産の現場において空気、常識、権威で判断することや、努力すればなんとかなるという根性論を終わらせ、本当に向き合うべき課題に取り組む人が増えることを期待して書いた。日本はイシューからはじまる社会に近づいているのだろうか。残念ながら、手応えは今ひとつだ。 イシューという言葉自体はずいぶん浸透したが、日本社会で行われているのは、今もなおイシュードリブンではなく空気ドリブンだ。ひとつ断っておくと、僕は「空気を読む力」を否定しているわけではない。重要なのは、空気はあくまでファクトと論理の上にあるべきだということだ。 では、イシュードリブンな社会に移行するには何が必要なのか。かつて電気や化学が登場し今や当たり前になったように、データやAIがない世界に戻ることはないだろう。価値観の刷新と新しい行動は避けられない。一人ひとりの行動変容が不可欠だ。その一助になればと思い、本書ではあまり詳しく触れていなかったことをお伝えしたい。
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メモ
◉目的 内定後図書として提示された一冊。 ゼミの方でも課題設定等に能力の不足を感じているため、ここで再度、意味あるアウトプットとは何か、そのために必要なインプットは何かを考え、努力の価値を高める土台を固めたい。 ○はじめに「優れた知的生産に共通すること」 5.「悩まない、悩んでるヒマがあれば考える。/特に仕事(研究も含む)において悩むというのはバカげたことだ。」 (悩むと考えるは、全く異なるものである。悩むとは答えが出ないことを前提にしてしまっている状態。答えが出るを前提…
◉目的 内定後図書として提示された一冊。 ゼミの方でも課題設定等に能力の不足を感じているため、ここで再度、意味あるアウトプットとは何か、そのために必要なインプットは何かを考え、努力の価値を高める土台を固めたい。 ○はじめに「優れた知的生産に共通すること」 5.「悩まない、悩んでるヒマがあれば考える。/特に仕事(研究も含む)において悩むというのはバカげたことだ。」 (悩むと考えるは、全く異なるものである。悩むとは答えが出ないことを前提にしてしまっている状態。答えが出るを前提として建設的に組み立てていかなければ考えているとは言えない) 20.一人の科学者の一生の研究時間なんてごく限られている。研究テーマなんてごまんとある。ちょっと面白いなという程度でテーマを選んでいたら、本当に大切なことをやるひまがないうちに一生が終ってしまうんですよ。 ──利根川 進 序章: この本の考え方 - 脱「犬の道」 *常識を捨てる 24.プロフェッショナルとは、特別に訓練された技能をもつだけでなく、それをベースに顧客から対価をもらいつつ、意味あるアウトプットを提供する人のことだ。つまり、「バリューのある仕事とは何か」という問いへの答えがわからなければ、生産性など上げようがないのだ。 29.僕の考える「イシュー度(課題の質)」とは「自分の置かれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ」、そして「解の質」とは「そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているかの度合い」 (最近の私は筆者の言う「犬の道(一心不乱に働き、その成果にあと付けでイシューを見出そうとする流れ)」を歩んでいた。始まりが肝心だ。正しい手順は、①「イシュー」の見極め→②「解」の質磨き) 32.世の中で「問題かもしれない」と言われていることの総数を100とすれば、今、この局面で本当に白黒をはっきりさせるべき問題はせいぜい2つか3つくらいだ。 37.意味のない仕事を断ち切ることこそが大切なのだ。 41.根性に逃げるな (時間ベースか、アウトプットベースか、どれだけ頑張りましたって言っても成果物がくそなら、評価もくそだ。) ⚫︎COLUMN「噛み締めることを大切に」 47.情報を噛みしめる人、つまりはさまざまな意味合い、価値、重さを正しく理解できる人であってほしいと思う。そして、表面的な論理だけで「考えたフリ」をする人にならないよう、心がけてほしいと思う。 ①イシュードリブン-解く前に「見極める」 79.イシュー見極めにおける理想は/誰もが「答えを出すべきだ」と感じていても「手がつけようがない」と思っている問題に対し、「自分の手法なら答えを出せる」と感じる「死角的イシュー」を発見することだ。 (自分が熱量を発揮できる、本気で立ち向かえる「自分だけの視点」で答えを出せる可能性がないか、普段からそうきうマインドで望むべき) *イシューを見極める 51.(イシュー度が高ければ)分析結果が異なっていたとしても、それも意味のあるアウトプットになる可能性が高い。 (また、イシューの見極めは適宜行うものであり、プロジェクトの途中でも生産性が落ちてきたと感じたら、「そもそもこれは何に答えを出すプロジェクトだったのか」を整理し、チームメンバーを奮い立たせるものであるか、またその理解が全員ブレていないか確認する必要がある。) 52.イシューを見極めるためには「実際にインパクトがあるか」「説得力あるかたちで検証できるか」「想定する受け手にそれを伝えられるか」という判断が必要 (ただし、これにはある程度の経験と「見立てる力」が必要なため、信頼できるメンター的な人、知恵袋的な人を持てるかどうかが、自身の成長度合いを大きく左右する) *仮説を立てる 54.「やってみないとわからないよね」といったことは決して言わない。ここで踏ん張り切れるかどうかが、あとから大きく影響してくる。(闇雲に進むのではなく、具体的な仮説を立てることが肝心。仮説を立てる事で、①価値あるイシューを作れる②必要な情報がわかる③分析結果の解釈が明瞭になる) (①は例えば、「日本経済はどうなのか、日本経済の現状はなぜか[Why]」などでは、そもそもイシューとは呼べない。イシューとは二択以上の白黒はっきりさせないといけない問題のこと。そこで、「日本経済は高市政権下で米国をはじめとする外交が波に乗り、ここから5年ほどは改善傾向になる」のように具体的仮説を立てる事で「答え」の出し得る価値あるイシューになる。このような仮説がある事で、②外交や貿易の情報が必要だと分かり、③結論としてYESかNOか、あるいはAかBかはっきりさせる事ができる。) 56.イシューと仮説は紙や電子ファイルに言葉として表現することを徹底する。/人間は言葉にしない限り概念をまとめることができない。/「イシューを言葉に落とす」ことを意識的に繰り返すうちに途中から急に仕事がラクになった。 57.⚫︎言葉で表現する時のポイント ・「主語」と「動詞」をいれる ・「Why」より「where, what, how」 (「なぜか」ではなく、「どちらか、どこを目指すべきか、何を行うべきか、どう行うべきか」という仮説に基づく、やるべき事が明瞭な表現にすること) ・比較表現を入れる (単に「〜はBの方が良い」とするのではなく、「AではなくBの方が良い」とした方がBの何に価値を見出しているのかがはっきりとして、何に答えを出すべきか迷いづらくなる。) *良いイシューの3条件 60.よいイシューは、自分やチームを奮い立たせることができるものであり、検証されたあかつきには受け手をうならせるものだ。 78.「今、本当に答えを出すべき問題であり、かつ答えを出せる問題=イシュー」は僕らが問題だと思う対象全体の1%ほどにすぎない。 ❶本質的な選択肢である よいイシューは概して、それに答えが出るとそこから先の検討方向性に大きく影響を与えるものだ。 (例えばある商品が売れない時、イシューは「商品価値が薄いのか、あるいは商品価値はあるが販売促進が悪いのか」と設定できる。一見普通だが、この分岐点で「商品価値はあるに決まっている、販売方法が悪いのだ」と決めつけ、思い込みで進んでしまうケースが多い。イシューを決めつけず、また、なんちゃってイシューに引っかからないように意識する。) (加えて、イシューは考える主体やその時々で変動するということを覚えておこう。) 66.「これがイシューだ」と思ったら、そのイシューの主語を確認してみよう。「誰にとって」という主語を変えても成り立つものは、まだイシューとしての見極めが甘い可能性が高い。 ❷深い仮説がある (仮説を深める定石は「常識を否定すること」「新しい構造で説明すること」共通点は社会的インパクトがあること。) (「常識の否定」とは、「AではなくB」を言うこと、「新しい構造」とは「AということはCである」を言うこと。) 67.仮説を深める簡単な方法は「一般的に信じられていることを並べて、そのなかで否定できる、あるいは異なる視点で説明できるものがないかを考える」ことだ。 (「常識の否定」 =「直感に反している」”counter intuitive”) 70.「人が何かを理解する」というのは、「2つ以上の異なる既知の情報に新しいつながりを発見する」ことだと言い換えられる。この構造的な理解には4つのパターンが存在する。 ・共通性の発見 ・関係性の発見 ・グルーピングの発見 ・ルールの発見 ❸答えを出せる 「重要であって答えを出せない問題」というのは世の中にいくらでもあるのだ。 75.「(たとえ興味深いことでも)一見当たり前に見える問題には関わらない方がよい。現在のところ、答えが出せる見込みがほとんどないからだ」by ファイマン 76.どれほどカギとなる問いであっても、「答えを出せないもの」はイシューとは言えないのだ。「答えを出せる範囲で最もインパクトのある問い」こそが意味のあるイシューとなる。そのままでは答えの出しようがなくても、分解することで答えを出せる部分が出てくればそこをイシューとして切り出す。 *イシュー特定のための情報収集 *イシュー特定の5つのアプローチ ②仮説ドリブン1 − イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる *イシューを分解する *ストーリーラインを組み立てる ③仮説ドリブン2 − ストリーを絵コンテにする *軸を整理する *イメージを具体化する *方法を明示する ④アウトプットドリブン - 実際の分析を進める *トラブルをさばく *軽快に答えを出す ⑤メッセージドリブン - 伝えるものをまとめる *「本質的」「シンプル」を実現する *ストーリーラインを磨き込む *チャートを磨き込む
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