NIPPONIA地域再生ビジネス
藤原岳史
プレジデント社
2022年10月31日頃
概要
“なつかしくて、あたらしい”を実現する分散型エリア開発事業とは?
ステータス
読んだ
メモ
★思ったこと ・修練として、期限と目標を決めるその土地で暮らすチャレンジをしたい。ex)一年で月間利用者10人の宿を作る ・そもそも一般的な古民家のイメージがズレてきている気がする。リノベした家が古民家なのではなく、その家に歴史的文化的名残があるから価値があるはず ・後半は特に他人の事例紹介中心 ○はじめに・プロローグ 10.最終的に行きついたのが、地域にある空き古民家を〝面的〟に再生・活用することで人を呼び込み、地域の暮らしを持続していく、という方法でした。 地域課…
★思ったこと ・修練として、期限と目標を決めるその土地で暮らすチャレンジをしたい。ex)一年で月間利用者10人の宿を作る ・そもそも一般的な古民家のイメージがズレてきている気がする。リノベした家が古民家なのではなく、その家に歴史的文化的名残があるから価値があるはず ・後半は特に他人の事例紹介中心 ○はじめに・プロローグ 10.最終的に行きついたのが、地域にある空き古民家を〝面的〟に再生・活用することで人を呼び込み、地域の暮らしを持続していく、という方法でした。 地域課題の解決方法に100点は存在しない ⚪︎集落丸山プロジェクト 17.2008年の秋、地域の再生・活性化を目指す国土交通省と兵庫県の地域指定を受けて、半年で計14回開催されたワークショップと勉強会では、毎回、集落住民のほかに、市の職員や学生さんを含め、様々な立場の方も参加していました。さらに勉強会では建築や歴史、ランドスケープなど多様な分野の専門家を「講師」として招き、地域の現状分析、地域の魅力と課題の整理、将来ビジョンなどについて意見を出し合いました。 19.最初はすべてを諦めていた集落の方たちが、ワークショップや勉強会を経て、だんだんと希望を取り戻していったのです。 ワークショップや勉強会ではこうした流れが繰り返されて住民同士の団結心が生まれ、「自分たちの村は自分たちで何とかしたい」という意識改革につながっていったのだと思います。 20.通常、空き家はそこに所有者が住んでいなくとも、なかなか貸してもらうことはできません。それが空き家の流動性の低さにつながる要因の一つでもあるのですが、丸山集落の場合はとてもすんなりと承諾を得ることができたのです。 その理由は簡単で、所有者の3人がワークショップに参加していたからです。 21.事情を住民全員が共有している 22.集落丸山の一番の魅力は、住民が一丸となってお客様をお迎えすることだと僕は考えています。 27.宿泊客と集落住民が交流する機会が生まれた 29.「頑張りすぎると集落の負担になってしまって続かないこと」や「集落の方が自主的に取り組むなかで、最適な塩梅を見つけていくことが大事」(効率化するためのシステム構築よりも、地域住民のあり方を考慮すべき) 30.この事業を成り立たせるうえで一番重要なことは、「集落の負担にならないようにすること」です。プロジェクトの目的は、あくまで集落を持続させていくことにあった 35.「地域を伝える」という点で、「古民家をどう改修するのか」はとても大事なこと (住みやすければ良いと言うわけではなく、その地域性や何を求められているのかを意識する必要があると) ❶全国に広がるNIPPONIAという“まちづくり開発事業” 54.全国への広がりを後押しした要因の一つとして、株式会社JR西日本イノベーションズ(西鉄が100%出資のベンチャーキャピタル)からのNOTEへの出資という出来事もありました。鉄道会社にとっては、沿線地域の活性化が自社の利益に資することは明白です。 (→よいVC選びのの例だと思う。自社のプロダクトの性格を理解し、それに適した、理念の合致するファンドから出資を受けるべき) 57.いかに現メンバーの能力を最大限まで引き出すか。そのためにはマネージャークラスが本人すら自覚していない能力を見える化し、どのようにモチベーションを上げていくかが重要です。 57.あくまでNOTEは伴奏者であって、主体者ではありません。一番やってはいけないのは伴走者が主体者になってしまうことです。地域の暮らしを持続させるためには、やはり地域が主体になることが重要なのです。 ❷地域を変革する古民家を活用した再生事業 60.NIPPONIAを通じて培ってきた僕たちの経験やノウハウを地域の皆さんに提供することが重要だと考えています。 ⑴地域との合意形成 61.言いづらい本音や本質を見抜いていく 64.地域から出てきた意見をもとに議論を重ねる- 地域が異なっても同じ結論に至ることが多い/「どんどん地域を開発して新しいものをつくり、たくさんの観光客に来てほしい」というものではなく、「地域から人が減っていく流れを食い止め、空き家に人が戻ってきてほしい。それ以上は求めない」というもの。 66.30代、40代という若手が活躍できるようにする- 最も危惧されるケースは、定年後の楽しみの一環でまちづくりをしてしまうことです。/(生活に余裕があるから)やはりどうしても熱の入った事業にはなりづらいものです。/この地域の未来を担うのは誰ですか、ということを名実ともに示していくことが重要なのです。 68.若手が主体となった社会をつくる ⑵地域計画の策定 70.地域に眠る古民家・空き家の現状を把握する- ワークショップの一環としてまち歩きをすることもあります。/現地からの声も大切です。地域住民が望む事業であればあるほど、そこには継続性が生まれるからです。 71.空き家活用のキーパーソン「持ち主」について- 地域のためなら貸してもよい、利用して構わないという人が一定数いらっしゃいます。 74.古民家・空き家の“状態”もチェックしておく 75.空き家という「点」を(地域という)「面」にデザイン(エリアマネジメント)していく- ランドスケープデザインという言い方もできます。/初めに行うのは、開発の核となる地域のコンセプトを作成することです。 ⑶事業体制の検討 ⑷事業計画の策定 83.従来、古民家の活用事業は収益をあげにくいと考えられていました。(改修等初期費用が高く、リスクが高いため) /複数の古民家をまとめて一つのプロジェクトとして改修するという方法で、この課題をクリアしました。 (都市計画型かつ、分散型で計画することで、効率的でリスクを抑えたまちづくりができる) ⑸事業者誘致 85.事業者誘致はエリアマネジメントありきで進める- 適性を見定めながら声をかけていきます。/大企業を誘致することはありません。/その地域を訪れる目的になるような地域に根ざした個性ある事業者が求められます。 ⑹建築計画・設計 ⑺マーケティング・PR戦略 (密な関係を生むために、ストーリー性を重視。数ではなく質。その価値観、こだわりに気づいてもらうためにも、説明ができるようにかステークホルダーみんなが、知識のインプットをしておくことが求められる) ⑻事業の実施・運営 98.事業の実施・運営をしていく上で大切なこと- (地域アクティビティ。地方の日常が観光客の魅力になりうる。これは、外部の視点でないと、なかなか気付けない。そうして気づいた魅力にしっかりと値段をつけ、その対価をしっかり提供する。安かろう悪かろうではいけない。) ❸地域再生の鍵を握る「体制づくり」 108.地域の人を巻き込む 彼ら(事業に有効な人材)は地域の将来を真剣に考え、憂えていることが多いため、質の高いセミナーやワークショップを行うと、かなり高い確率で参加してきます。 114.建物にふさわしい事業者を呼び込む (ストーリーやカルチャーを明確に発信していけば、相手から名乗り出てくれることも) 地域で行うマルシェやイベントを、こうした事業誘致につなげることもあります。数日間だけのイベントでも、地域との相性は割と見えてきます 120.地銀は地域に向き合って同じ課題感を持つ立場であり、自分事でまちづくりに取り組むことができる存在である ❹NIPPONIAが持つ革新性とは 124.「まちづくりを分散させる」という考え方 一般的にいう「分散型ホテル」はまち(地域/エリア)全体をホテルに見立てて、フロントや客室、飲食、入浴といったホテルが持つ様々な機能をまちなかに分散させるというもの 特定の人、もしくは組織に負担を強いるような事業構造ではうまく進まない 役割や時期を分散させることでそれぞれが独立した動きになることを避けるためにも、第2章で述べた地域のコンセプトや全体の事業計画の策定が重要になってきます。 130.歴史的な建物を残す「動的保全」 (価値はあっても維持コストが賄えない建物を「活用」することで残していく保全方法。ただし、文化財は地域の人にとっても特別な存在なので、ストーリーを意識したコミュニケーションは重要) 132.古民家の改修で守っている3つのこと -ミニマムインターベーション(最小限介入) -可逆性 -区別性(改修した部分の色を元々の色に寄せすぎない、などすることで未来の修繕時にルーツを守りやすくなる) ❺人口700人の山奥の村に見る「地域運営」 ❻20組以上の移住者が開業。丹波篠山・福住地区に見る「エリアマネジメント」 150.移住人材である職人を巻き込んだまちづくり 154.目標は「年1000人集客する店舗を100店舗集める」- 江戸時代からの商業と農的な暮らしの面影が残る旧宿場町の街道に、地域と調和したクリエイティブな店舗が集まっている。そのプレイヤーたちは多様で柔軟な生き方をしていて、それがさらなるまちの魅力になっていく 156.必要なのは外需を取りにいく事業形態 (地域住民向けの安い店は喜ばれても、結果地域を出入りする人口や所得は増えず、地域は衰退する。ビジネスとして成り立たなければ、さらに過疎化は進む) 地域の方には「みなさんのお子さんやお孫さんが働ける場所をつくっています」とお答えしています。 159.魅力的な事業者を引き込む3つの入り口 (以下3種は大体同じ割合らしい) -同系統事業のネットワーク -地域事業者からの紹介 -一本釣り(偶然、運命) ❼観光まちづくり事業が進む愛媛・大洲に見る「官民連携のあり方」 169.官民連携は不得意な部分を補うためのもの まちづくり計画を面的に進めていくためには、継続した事業が必要になる 地域の誇りと観光の魅力が合致していることが大事であると考えています。 176.官と民の間に入ってやるべきこと (お互いのできるできないを理解し、コミュニケーションの橋渡しをする)
ひろきさんの感想・評価
久々にKindleで読書をした。 やはり紙で読みたいな、と思いつつ、Kindleで積読してる本があるので、また自分に必要だと思った時に適宜読んでいく。 最近、地域再生への興味が溢れてきていたので、読んでみたが、どうやら私のしたいことは「古民家」ではないようだ。「まちづくり」「エリアマネジメント」は関心をそそったが、古き良きへのこだわりはそこまでないのかもしれない。その土地に適してさえいれば好きなやり方を取れば良いと思う。
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