ひろき小説の読み方
小説の読み方

小説の読み方

平野 啓一郎

PHP研究所

2022年05月11日頃

概要

あの作品も、こう読めばもっと感動できる! 本書は、現代の純文学からミステリーまでの11作品を題材に、物語をより深く楽しく味わうコツを、人気小説家がわかりやすく解説。小説を読んだ後、SNSで、作品の感想を書いたり、意見交換ができるようになる1冊です。 「冒頭で、私は、動物行動学者のティンバーゲンによる『四つの質問』を紹介している。これは、文学に限らず、映画にも美術にも通用する問いであり、何かを鑑賞したあと、人とそれについて話をしたり、自分で感想を書いたりする際には有効な着眼点となるだろう」(本書「文庫版によせて」より抜粋) ●ポール・オースター『幽霊たち』 ●綿矢りさ『蹴りたい背中』 ●ミルチャ・エリアーデ『若さなき若さ』 ●高橋源一郎『日本文学盛衰史ーー本当はもっと怖い「半日」』 ●古井由吉『辻ーー「半日の花」』 ●伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』 ●瀬戸内寂聴『髪ーー「幻」』 ●イアン・マキューアン『アムステルダム』 ●美嘉『恋空』 ●フョードル・ドストエフスキー『罪と罰』 ●平野啓一郎『本心』 PHP新書版に、『罪と罰』『本心』の解説を新規追加し、再編集。

ステータス

読んでる

メモ

3.「私の小説の読み方は、小説とは何か、という問いにいつもあまりに直結していた」 4.「小説の読み方は自由である。自由なところがいい」 ❶小説を読むための準備 16.「(小説は、公式な文章の対立で、)自由に、書きたいことを書くことにこそ、意味があるのである。」 17.「この広大無辺で、複雑極まりない世の中を、そして、そこに生きる人間の心の奥底を、誰の手のひらにでも収まるほどのコンパクトなサイズに圧縮して、濃密な時間とともに体験させてくれる。それが、小説だ。」 17.「…

3.「私の小説の読み方は、小説とは何か、という問いにいつもあまりに直結していた」 4.「小説の読み方は自由である。自由なところがいい」 ❶小説を読むための準備 16.「(小説は、公式な文章の対立で、)自由に、書きたいことを書くことにこそ、意味があるのである。」 17.「この広大無辺で、複雑極まりない世の中を、そして、そこに生きる人間の心の奥底を、誰の手のひらにでも収まるほどのコンパクトなサイズに圧縮して、濃密な時間とともに体験させてくれる。それが、小説だ。」 17.「四つの質問」(動物行動学の基本) ①メカニズム: 仕組み (書き手寄りの読み方。舞台設定、登場人物の人数、配置と出入り、プロットの展開、文体) ②発達: キャラクターの成長 (その作家の人生の中で、どういうタイミングで書かれた作品か。同じ作者の同じテーマでもその味は作者のライフステージにより変化。作家個人の歴史。) ③機能: 周辺テーマのキャラクターへの影響 (社会の歴史、文学の歴史の中で、その小説がどんな位置付けにあるか。どの小説もその時代の雰囲気に影響されている。文学史的な視点) ④進化: 成長の過程、背景 (作者と読者の間で持つ意味。これをわかりやすく示したのが[ジャンル]。ジャンル分けは作品を窮屈なところに押し込めてしまうが、なければ困る。)  (①②は生物学的[至近要因]で、    ③④は哲学的[究極要因]) 23.「小説は、絵や彫刻などとは違って、鑑賞するのに/時間が必要な芸術だ。」  (近代になって社会全体で共通の時間の流れというものが定着し始めた頃、そういう時代に小説は発展した。) 32.「固有名詞を与えられた登場人物は、主語として、作品全体を通じ、様々な述語を率いてゆく/ひとつは、登場人物の人物像を形作ってゆくもの(守護重点型述語)。もうひとつは、登場人物の行動を意味するものだ(プロット前進型述語)。」 ❷どこを見て、何を語るか ○ポール・オースター『幽霊達』 ○綿矢りさ『蹴りたい背中』 ○ミルチャ・エリヤーデ『若さなき若さ』 ○高橋源一郎『日本文学盛衰史ーー本当はもっと怖い「半日」』 ○古井由吉『辻ーー「半日の花」』 ○伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』 ○瀬戸内寂聴『髪ーー「幻」』 ○イアン・マキューアン『アムステルダム』 ○美嘉『恋空』 ○平野啓一郎『本心』

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