ひろき世界でいちばん透きとおった物語2
世界でいちばん透きとおった物語2

世界でいちばん透きとおった物語2

杉井 光

新潮社

2025年01月29日

概要

新人作家と敏腕編集のビブリオ・ミステリ。新人作家の藤阪燈真の元に奇妙な依頼が舞い込む。コンビ作家・翠川双輔のプロット担当が死去したため、ミステリ専門雑誌『アメジスト』で連載中の未完の作品『殺導線の少女』の解決編を探ってほしいというものだ。担当編集の霧子の力を借りて調べるうちに、小説に残された故人の想いが明らかになりーー。各種メディアで話題沸騰の新人作家と敏腕編集によるビブリオ・ミステリ第2弾!

ステータス

読んだ

メモ

小説家にいちばん必要なものってなんですか、と飲み会の席で隣になったベテラン作家に訊いてみたことがある。 /「孤独を愛せること」 14.孤独を愛する——なんて作家ぶってみたところで、だれとも触れ合わないままでは人間はやはりゆっくり乾いてひび割れていくものなのだ。 17.叙述トリックだけを使ったミステリです。 (→葉桜的なやつ。有栖川有栖氏が「謎を欠いたミステリの限界」と呼ぶ作品がある。作品名を知ってはネタバレになるので、ここでは伏せる。 49.どんな物語も、そういう泥の…

小説家にいちばん必要なものってなんですか、と飲み会の席で隣になったベテラン作家に訊いてみたことがある。 /「孤独を愛せること」 14.孤独を愛する——なんて作家ぶってみたところで、だれとも触れ合わないままでは人間はやはりゆっくり乾いてひび割れていくものなのだ。 17.叙述トリックだけを使ったミステリです。 (→葉桜的なやつ。有栖川有栖氏が「謎を欠いたミステリの限界」と呼ぶ作品がある。作品名を知ってはネタバレになるので、ここでは伏せる。 49.どんな物語も、そういう泥の中から生まれるのだろうけれど。  (泥の中。孤独、混沌、迷い、悩み) 83.人間というものはとかく感情に流されて理に敵わない言動をとるものなのだ。 140.日常的によく口にする言葉はイントネーションが平坦化する/だから語頭にピークのある《ミステリー》という発音はミステリにあまり親しんでいない人間である証拠なのだ。 150.僕はこれを小説にしようとしているのだ。/はっとさせられる真相がなにか隠されていれば、面白い物語になる。

ひろきさんの感想・評価

「ミステリ」ではなく「ミステリー」 もちろんミステリ好きにもお勧めできるが ミステリー好き、即ち入門書としてよりお勧めしたい。 “ビブリオ”系の作品はメタな視点が多く、本のあれこれ、本の楽しさを教えてくれる。 本シリーズでは実在する作家、作品について触れる機会もあり、続けて読みたい作品を見つける手助けもしてくれるだろう。 第一作に続き、ある読者のために書かれたその文章はやるせないくらいの優しさに溢れており、「透きとおっ」ていた。

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