アンソーシャル ディスタンス
金原 ひとみ
新潮社
2021年05月26日頃
概要
心を病んだ恋人との同棲に疲れ、自らも高アルコール飲料に溺れていく(『ストロングゼロ』)。職場の後輩との交際にコンプレックスを抱き、プチ整形を繰り返す(『デバッガー』)。夫から逃避して不倫を続けるが、相手の男の精神状態に翻弄される(『コンスキエンティア』)。生きる希望だったライブがパンデミックで中止、恋人と心中の旅に出る(『アンソーシャルディスタンス』)。ウイルスを恐れるあまり交際相手との接触を断つが、孤独を深め暴走する(『テクノブレイク』)。生きる苦しみに彩られた全篇沸点超えの作品集。
ステータス
読んだ
李*ロリさんの感想・評価
どの話も少し歪んだ主人公の目線で進行し、捻くれている感じが、質の高いTwitterの投稿を読んでいるようだった。どの短編もどこかで暮らしていそうな人たちの話である一方、設定が独特で読み応えがあった。自分が1番好きな話は、1番最初のストロングゼロの話だった。私は全くアルコールを受け付けないので、主人公のようにアルコールで自分を紛らせられるのを羨ましく思うと同時に、アルコール耐性があったら自分もこうなっていたかもしれないので耐性がなくてよかったという気持ちになった。
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