あらき縄文 革命とナショナリズム
縄文 革命とナショナリズム

縄文 革命とナショナリズム

中島 岳志

太田出版

2025年06月26日頃

概要

戦後日本は何につまずき、いかなる願望を「縄文」に投影したのか。 岡本太郎が縄文を発見し、思想家、芸術家たちのなかで縄文への関心が高まった。柳宗悦ら民芸運動の巨匠たちが縄文に本当の美を見いだし、島尾敏雄が天皇以前の原日本人の姿を託し、吉本隆明を南島論へと向かわせた。縄文は日本赤軍のイデオロギーにも取り込まれ、オカルトを経由しニューエイジ、スピリチュアリズムに至る。梅原猛が霊的世界を称揚する縄文論を展開し、「縄文ナショナリズム」を生み出すことになった。それは、一九九〇年代の右傾化現象のなかでさらに裾野を広げている。 戦後日本人の新たな精神史。 あらゆる「日本」が投影される縄文の現代史を網羅し、 その思想の体系を詳述した重要な一冊。 ーーいとうせいこう アナーキストも保守思想家も、縄文には夢をたくしてきた。 その系譜を細大もらさずおいかける、超古代幻想の現代史。 ーー井上章一 序章  戦後日本が「縄文」に見ようとしたもの 第一章 岡本太郎と「日本の伝統」      縄文発見      対極主義と「日本の伝統」 第二章 民芸運動とイノセント・ワールド      民芸運動と「原始工芸」      濱田庄司の縄文土器づくり      最後の柳宗悦 第三章 南島とヤポネシア      島尾敏雄の「ヤポネシア」論      吉本隆明『共同幻想論』と「異族の論理」      ヤポネシアと縄文 第四章 オカルトとヒッピー      空飛ぶ円盤と地球の危機      原始に帰れ!--ヒッピーとコミューン 第五章 偽史のポリティクスーー太田竜の軌跡      偽史と革命      「辺境」への退却      スピリチュアリティ・陰謀論・ナショナリズム 第六章 新京都学派の深層文化論ーー上山春平と梅原猛      上山春平の照葉樹林文化論      梅原猛ーー縄文とアイヌ 終章  縄文スピリチュアルと右派ナショナリズム

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あらきさんの感想・評価

日本人の源流に流れている自然との共生感覚、もっと大事にしたいと思った。 岡本太郎に始まり、柳宗悦、島尾敏雄、ヒッピー、太田竜そして梅原猛。みんな写真を見るといい顔をしている。自分を生きようとしている人の自然な微笑み。 縄文思想がスピリチュアルと繋がる理由も納得。 それにしても、時の思想家たちはどうしてこうも極端に走るのだろうか。

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