恋のスケッチはヴェネツィアで
リース・ボウエン/矢島 真理
早川書房
2024年10月23日頃
概要
大伯母の最期の言葉は「ヴェネツィア」だった。遺品のスケッチブックと3本の鍵の謎を解くため、キャロラインは水の都へ向かう。
ステータス
読んだ
メモ
3本の鍵は 一つ目、銀行の貸金庫の鍵 そこにはアパートメントの権利書がはいってい 二つ目、アパートメントの扉の鍵 三つ目、アパートメントに置かれていた机の秘密の引き出しの鍵 そこには、ユダヤ人の美術品の蒐集家より預かったピカソの絵が入っている ジュリエットは強制収容所からレオナルドの助けによって脱出する。その代わり、レオナルドは強制収容所から出る権利書をなくし、脱獄に失敗して射殺されてしまう。
薄雪さんの感想・評価
タイトル、イラスト、その分厚さから手に取り、そして最初の数ページ読んだだけで話に引き込まれて買ってしまいました。そんなこともある… 1928年、イギリス人のジュリエット・ブラウニングはベネチアに伯母と旅行をする。そしてレオナルド・ダ・ロッシと出会い恋に落ちる。ではあるがすぐに伯母に仲を引き裂かれ、帰国することになる。10年後、ジュリエットは美術の教師として再びベネチアを訪れ、予期せずレオナルドと再会し、彼が望まぬ結婚をしていることを知る。 1年後、再びジュリエットはベネチアを訪れる。今度は美術学校の生徒として。そして、レオナルドと三度再会することになる…。 時は流れ、2001年キャロライン・グラントは夫のジョシュと別れることになる。親権を行使したジョシュは、息子のテディをニューヨークに休みの間連れてくることを要求する。そしてテディが渡米している間に911が起きてしまう。すぐにはイギリスに帰れなくなるテディ。また、時を同じて今度は大伯母のレティが亡くなってしまう。「アンジェロ、探して、ベネチア」といういまわの言葉と三本の鍵を残したレティ。失意の底に沈むキャロライン。テディにも会えぬ彼女は、祖母のアドバイスに従ってベネチアを訪れることになる…。そして、60年近く前の大伯母レティことジュリエットの軌跡を辿ることになる…。 半世紀以上の時を挟み、ジュリエットの悲しい運命を知るキャロライン。かつてベネチアで何があったのか、遺言の意味はなんであったのか、という謎解きミステリー。 歴史小説としては少し文体は軽いのですが、とても引き込まれていくテンポの良さがあります。 とてもロマンチックでそして悲しい歴史に翻弄されたジュリエットの運命を知るキャロライン。 とても長文ですが(700ページ!)、サクサク読めてしまうのでみなさんに読んで欲しい作品です。
この本を読んだ人の感想
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