薄雪また君と出会う未来のために
また君と出会う未来のために

また君と出会う未来のために

阿部 暁子/syo5

集英社

2018年10月19日頃

概要

仙台の大学に通う青年・支倉爽太は、人には秘密にしている過去があった。 失意の底にいた小学校三年生の頃、幽霊が出ると噂のある海で溺れたことをきっかけに、遠い未来ーー2070年ーーへと時間を超えたことがあったのだ。 そして現代に戻れたあとも、未来で出会った年上の女性を忘れられずにいた。再会する方法など分かるはずもなく、気持ちを押し殺して大学とアルバイトに明け暮れていた爽太。 しかし、大学の室内楽サークルに入っている友人達の揉め事に関わる中で親しくなった八宮和希という青年に「おれは、過去から来た人に会ったことがある」と告げられて……? 大好評を博した『どこよりも遠い場所にいる君へ』に続く、様々な「出会い」の物語!

ステータス

読んだ

メモ

仙台の大学に通う青年・支倉爽太には、誰にも言えない過去がありました。311の震災において、両親を無くした彼は九歳でした。数ヶ月に海で溺れ、遠い未来――2070年の世界へと時間を超えて迷い込んだ経験を持っていました。そして現代に戻ったあとも、未来で出会った年上の女性、五鈴を忘れられずにいました。 大学とアルバイトに明け暮れながら、爽太はその思いを胸の奥にしまい生きていました。そんなある日、大学の室内楽サークルに関わる友人たちの揉め事を通じて、青年・八宮和希と親しくなります。和…

仙台の大学に通う青年・支倉爽太には、誰にも言えない過去がありました。311の震災において、両親を無くした彼は九歳でした。数ヶ月に海で溺れ、遠い未来――2070年の世界へと時間を超えて迷い込んだ経験を持っていました。そして現代に戻ったあとも、未来で出会った年上の女性、五鈴を忘れられずにいました。 大学とアルバイトに明け暮れながら、爽太はその思いを胸の奥にしまい生きていました。そんなある日、大学の室内楽サークルに関わる友人たちの揉め事を通じて、青年・八宮和希と親しくなります。和希は爽太に向かって「おれは、過去から来た人に会ったことがある」と告げます。 和希の言葉をきっかけに、爽太は動き出します。そして爽太は“あの未来で助けてくれた女性”との再会を夢見ながら、今という時間の中で情報を集めます。 和希は2070年は嘘で爽太の生きている時代に五鈴は生きていると考えます。推理はあたり、鈴は、歳下の高校生で、バイオリンに夢を捧げる女子でした。彼と爽太は出会い、ここから交際が始まります。2029年において、爽太は五鈴を助けるために事故にあい、行方不明となる予定ですが、2人は恐れず付き合っていきます。2人が出会ったのは悲劇ではなく、奇跡の始まりだと信じて。

薄雪さんの感想・評価

阿部暁子さんの作品。 仙台の大学に通う支倉 爽太は、人には言えない過去を抱えていました。小学校三年生のとき、溺れたことがきっかけとなり、なんと遠い未来――2070年の世界へ時間を超えて迷い込んでしまったのです。現代に戻った後も、その「未来で助けてくれた女性」のことを忘れられず、大学とアルバイトに明け暮れていました。 あるとき、爽太はアルバイトを通じて知り合った青年の八宮 和希と親しくなります。和希はある日、爽太にこう言います――「おれは、過去から来た人に会ったことがある」。この言葉をきっかけに、爽太の“過去/未来”という時間を超えた記憶と、和希と結びつく“今”の出来事が交錯し始めます。 前作の『どこよりと遠い場所にいる君へ』の続編となります。でもわたしは前作より好きかな。 やっぱりタイムトラベルもののラブロマンスは、時空の旅の果ての後でふたりが結ばれる話が良いです。そして、この話のヒロインである五鈴の気持ちも痛いほど伝わってくるから。 読み終わってからタイトルを味わうと感慨深いです。『また君と出会う未来のために』。

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