薄雪モダンタイムス(下)
モダンタイムス(下)

モダンタイムス(下)

伊坂 幸太郎

講談社

2011年10月

概要

5年前の惨事ーー播磨崎中学校銃乱射事件。奇跡の英雄・永嶋丈は、いまや国会議員として権力を手中にしていた。謎めいた検索ワードは、あの事件の真相を探れと仄めかしているのか? 追手はすぐそこまで……大きなシステムに覆われた社会で、幸せを掴むにはーー問いかけと愉(たの)しさの詰まった傑作エンターテイメント!

ステータス

読んだ

薄雪さんの感想・評価

伊坂幸太郎さんの『モダンタイムス』の下巻。 盛岡に渡った渡辺は、そこで安藤商会の安藤詩織と愛原キラリに出会います。彼女たちから安藤家の人間の持つ超能力や詩織の夫である潤也の考えについて聞きます。 東京に帰った渡辺は、家で妻と会いますが、同時に岡本が拷問を受けているシーンのDVDを受け取り試聴します。 井坂に連絡を取った渡辺ですが、彼が女性に刺され瀕死になっていることをしります。彼の今際の際を訪れ、いろいろなアドバイスを受けます。 次に彼は失踪していた五反田と再会します。彼は何者によって失明させられていました。彼と共に渡辺は、政治家の永嶋丈に会いに行きます。道中、彼は命を狙われますが大石倉之助に命を救われます。 4人は永嶋に会い、真相を聞きます。一度拷問係と緒方という男に捕まりますが、妻の佳代子に助けられます。 永嶋は播磨崎中学校の乱射事件は、世間で聞いていたものとは違い、厳しすぎる規律の被害、個別カウンセリングにあっていた父兄による銃の乱射事件とわかります。でも実はそれすらも嘘であり、真相は海底資源の研究所で起きた事故から生じた乱射事件でした。その人間は安藤商会で働いていた特殊能力をもつ真壁俊朗でした。海底資源の採掘というトップシークレットは表に出すことができず、播磨崎の乱射事件という悲劇を国家や緒方は捏造していたことになります。 妻の佳代子は緒方や拷問係を倒します。 皆はゴッシュというそもそもの渡辺の仕事の請負先の会社に乗り込みますが、普通の会社でした。 渡辺と妻は喫茶店を北海道で開き暮らしています。そこに岡本が訪ねてきます。「勇気は持っているか?」と尋ねてきます。渡辺は勇気は妻がもっている、無くしたりしないように。」と答えます。 正直、あまり他の伊坂幸太郎さん作品のような爽快感はありません。社会派的な作品かとおもいましたがそれにしては寓話的すぎて…。 ちょっと私としては消化不良な作品でした。

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