をんごく
北沢 陶
KADOKAWA
2023年11月06日
概要
大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け入れられずにいた。未練から巫女に降霊を頼んだがうまくいかず、「普通の霊とは違う」と警告を受ける。懸念は現実となり、壮一郎のもとに倭子が現われるが、その声や気配は歪なものであった。倭子の霊について探る壮一郎は、顔のない「エリマキ」と出会う。エリマキは死を自覚していない霊を喰って腹を満たしていると言い、倭子の霊を狙うが、大勢の“何か”に阻まれてしまう。ふたりは怪現象の謎を追ううち、忌まわしい事実に直面する。
ステータス
読んだ
焼き鳥さんの感想・評価
大正時代の大阪を舞台に展開する因習怪奇譚。 幾多に絡み合った情念によって生み落とされた怪異に、関東大震災で妻を失った画家と霊喰らいの異形の存在が立ち向かう様を、決して多くはない文章量でありながらも肉厚な表現力で読ませる良作。
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