テロルの決算
沢木 耕太郎
文藝春秋
2008年11月07日頃
概要
ひたすら歩むことでようやく辿り着いた晴れの舞台で、61歳の野党政治家は、生き急ぎ死に急ぎ閃光のように駆け抜けてきた17歳のテロリストと、激しく交錯する。社会党委員長の浅沼稲次郎と右翼の少年山口二矢。1960年、政治の季節に邂逅する二人のその一瞬を描くノンフィクションの金字塔。新装版「あとがき」を追加執筆。大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。
ステータス
読んだ
やかずさんの感想・評価
「その6秒に、84年と300ページを費やす」 読んでいる最中、そして読了直後、自身の中から湧き出てきた本書のキャッチフレーズ。 1960年10月12日15時5分、青年が大物政治家を刺した。 その壇上に駆け上がり倒れるまでの6秒に光を当てる。 斃れた浅沼稲次郎のルーツと、犯人山口二矢の人生に遡り、交錯させ、以前の社会状況、度重なる必然のような偶然、 その後本書がルポタージュとしての役割を果たすまでの、時間軸84年と300ページは、 その影とも言うべきか……… 壇上から駆け上がるまさにその一瞬の切迫感と後戻りできる可能性を示唆した場面は、 文字上からもひしひしと、、 時代背景と登場人物の軽い「予習」さえすれば、 自信を持って勧められる一冊。
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