となりの脳世界
村田沙耶香
朝日新聞出版
2021年11月05日頃
概要
デビューから現在まで各紙誌に書いてきたエッセイを一冊にまとめた決定版。小さな頃の思い出から、影響を受けた本や音楽、旅先での出来事、今まで気づかなかった勘違いに、コンビニバイトのこと。解説は矢部太郎が漫画で描く。
ステータス
読んだ
しなやかなババアさんの感想・評価
小説家・村田沙耶香さんのエッセイ。 彼女の作品で私がすでに読了しているのは「しろいろの街の、その骨の体温の」「地球星人」の2作品のみであったが、「地球星人」読了時からずっと「この人の頭の中を覗いてみたい」と思っていた。 ようやく村田さんのエッセイをまとめて購入し、まずはこちらから読了。 彼女は、いわゆる「常識」とか「普通」に囚われない、何にも縛られていない少女のような無垢な人なんだと思った。 彼女の想像力は超人的で、まるでファンタジーを読んでいる気持ちになった。 エッセイ、ではあるが、脳みそを俯瞰的に見るような書き方をされていて、それが「ひとりの人間の脳みその中を客観的にみてみるとこんな感じだよね!」という読み応えを作り上げているように思えた。 朝井リョウさんのエッセイ(好きで3作品全て読了)は臨場感溢れてくるような書き方をされている。3作品どれも大好きでとても気に入っているのだが、村田さんのエッセイはそれらとはまるで対照的で、一歩引いて淡々と頭の中を解剖して書いているようで。こういう魅せ方もあるのか!と新たな発見をしたような気持ち。 いち人間の脳みそを取り出して客観的に観察している。そんな不思議な感覚を味わうことができた。 村田さんの他のエッセイ作品も購入してあるので、読み進めてみよう。
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