品種改良の日本史
鵜飼保雄/大澤良
悠書館
2013年05月
概要
日本人の食生活を多彩でゆたかにしてきた栽培植物の歴史を、社会情勢や人びとの嗜好といった改良の背景をふくめて跡づけるとともに、ゲノム情報の利用など最先端の技術も紹介。組織的な育成機関または民間の篤農家による新品種の育成と普及のようす、その後の社会への影響を、歴史的な写真やイラストとともに詳述。
ステータス
読んだ
小榑さんの感想・評価
きっかけは義務教育で習った日本史を思い出したことだった。 稲作は渡来人が持ち込んだ技術である🟰西日本から広がったもののはずであるが、米の有名どころといえば新潟県魚沼である。最近では北海道の銘柄を大変耳にするようになった。稲作の著名地が北上しているのは品種改良という努力の結果であろうが、果たして米の品種改良の歴史はどうなっているのであろうかと疑問に思った。 インターネットで調べてみると明治頃に国の試験場ができ、品種改良をしていたことは分かったが、その結果のできた農林一号以前がわからなかった。また試験場ができて以降どのように品種改良が進んできたのかも気になった。インターネットでも調べていけば情報は集まったのかもしれないが、継ぎ接ぎ情報ではなく整理された情報で読みたいと思い本探したところ、本著に出会った。 簡潔に感想を伝えると大変面白かった。生まれてから今までずっと身近にあった米について私はこんなに知らないことがあったのかと。 例えば、現在の有名なお米にはほぼ祖先にコシヒカリがおり、いかにコシヒカリが素晴らしい発明だったのか!ということや、時代の移り変わりによる品種改良による目的の遷移などだ。あまりにも面白く、コシヒカリの親かつ初の農林品種として登録された農林一号を見に国立科学博物館へ訪れたほどだ。(しかし農林一号をやコシヒカリの展示に詳しい説明はついていなく、この面白さが来場者に伝わらないのは残念に思った。) 稲作のために手に取った本ではあったが大変稲作が面白かったため他の章も読もうとはした。小麦はなんとか乗り越えたものの、私の生物学に対する知識の乏しさゆえにとうもろこしで挫折したのである。いつかまた再挑戦したいものである。
この本を読んだ人の感想
ショップ
あなたの感想も、読書仲間へ
ブックミーで読んだ本を記録して、感想を共有できます。