あんアーモンド
アーモンド

アーモンド

ソン・ウォンピョン

祥伝社

2019年07月11日頃

概要

扁桃体が人より小さく、怒りや恐怖を感じることができない十六歳の高校生、ユンジェ。そんな彼は、十五歳の誕生日に、目の前で祖母と母が通り魔に襲われたときも、ただ黙ってその光景を見つめているだけだった。母は、感情がわからない息子に「喜」「怒」「哀」「楽」「愛」「悪」「欲」を丸暗記されることで、なんとか“普通の子”に見えるようにと訓練してきた。だが、母は事件によって植物状態になり、ユンジェはひとりぼっちになってしまう。そんなとき現れたのが、もう一人の“怪物”、ゴニだった。激しい感情を持つその少年との出会いは、ユンジェの人生を大きく変えていくー。怪物と呼ばれた少年が愛によって変わるまで。

ステータス

読んだ

あんさんの感想・評価

人と人が触れ合うことで生まれる愛の物語だった。全てがユンジェの視点で描かれているから、私とは違う人の人生を生きている感覚がした。あまりにも色々なものが鮮明に読み取ることができるから自分も「アーモンド」よ世界を生きているみたいだった。ユンジェの感覚や文章に段々と愛が込められていることにすごく心が熱くなった。「ユンジェが人になる」この時間をそばで見ることができてすごく嬉しい。強くなりたいというゴニは本当は弱くて繊細で誰よりも愛を求めている子だった。2人が出会ったことによってユンジェとゴニは愛と強さを知ることができたんだと思う。2人が友だちになれてよかった。お互いの人生をお互いが変えた。この2人の物語がずっと続いてほしい。そしてお母さんとおばあちゃん、2人の愛情の深さには頭が上がらない。2人がいなくちゃユンジェはいない。お母さんが目を覚ましてくれてよかった。どんな時もユンジェを見守ってくれたシム博士、ユンジェを面白い子だと言ってユンジェの話にじっと耳を傾けてくれていたシム博士の存在はどれほど大きいんだろう。ユンジェは人を見捨てるような人にはなりたくないと言った。自分でもわからない自分のことを物語にしたいと言った。この話の全てが愛だった。ひどく嫌な人間もいたし、これからも出会うだろうけど、19回目のユンジェの春に暖かい風が吹いて本当によかった。嬉しい。「僕はそんなふうに生きたくなかった」ユンジェが自分の生き方、どのように生きたいかを考え、それを自分自身の行動で自分自身のために示した。その行動がゴニの命を守った。愛。

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